リーグ前半戦を振り返る

8月22日に幕を開けたブンデスリーガ2014/15シーズンは12月21日に第17節が終了し、約1カ月の冬季リーグ中断期間に入った。今季前半戦を振り返る。

無敗の王者

3連覇を狙うバイエルン・ミュンヘンだが、今夏のFIFAワールドカップで優勝したドイツ代表6人をはじめ、同大会に出場した各国代表選手を多く抱えるためプレシーズンは短かった。また負傷者も多く、序盤は2勝2分と好調なスタートとは言い難かった。しかし、第5節に首位に立ってからはその座をがっちりとキープ。ドルトムントから移籍した昨季の得点王ロベルト・レバンドフスキも、移籍市場が閉まる直前に獲得した元スペイン代表のシャビ・アロンソもチームにフィットするまでにそう時間はかからなかった。アロンソは第6節ケルン戦でボールタッチ数204(1分間に2.27回の計算)をマークしてブンデスリーガ記録を更新。レバンドフスキもここまで7ゴールを挙げている。第15節終了時点で2位のウォルフスブルクに勝ち点9差をつけ、2試合を残して前半戦の王者を確定させた。バイエルンが前半戦を首位で折り返した過去19回のうち、優勝を果たしたのは16回。今季はいまだ無傷とあり、どのチームがバイエルンに土をつけるのか、あるいは史上初の無敗優勝を成し遂げるのかが後半の見どころの一つとなるだろう。ただし、ワールドカップで最優秀GKに輝き、2014年世界年間最優秀選手(バロンドール)の最終候補3人に残っているマヌエル・ノイアーからゴールを奪うのは至難の業だ。ノイアーは今季わずか4失点しか許しておらず、前半戦終了時点でのブンデスリーガ最少失点記録を樹立した。

ドルトムント低迷

3シーズンぶりにが復帰し、バイエルンとの覇権争いが期待されたドルトムントだが、7シーズン目を迎えたユルゲン・クロップ監督の下では過去最低の前半戦となった。第13節ではついに最下位に沈み、その後も降格圏内からなかなか抜け出せないでいる。前半戦を終えた時点での成績は4勝10敗3分の17位。リーグ戦と平行して行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージでは4連勝と他の追随を許さない強さで早々とベスト16進出を決めているが、リーグでの不調の原因追求と課題修正がリーグ中断期間に求められる。

古豪ボルシアMGの復活

1960年代後半から70年代にかけてバイエルンと二強時代を築いた古豪メンヘングラートバッハ(ボルシアMG)の活躍を触れないわけにいかない。90年代後半から2000年代に2度の降格を経験した同チームは、ルシアン・ファーブレ監督の指揮下となった2011/12シーズン以降、再びリーグ上位に姿を見せ始めた。第9節では約40年ぶりのバイエルンとの首位攻防戦に臨み、両者譲らず引き分けとなった。 次節のホッフェンハイム戦の勝利で今季の公式試合無敗記録を17に伸ばし、初優勝した1970/71シーズンの記録を更新。しかし、翌第11節でドルトムントに敗れてから3連敗と突然不調に陥った。それでも前半戦を4位で折り返し、後半戦も上位争いに食い込むことが予想される。

アウクスブルクの躍進

ブンデスリーガ4シーズン目と歴史の浅いアウクスブルクはチーム史に刻む躍進を続けている。アウクスブルクと言えば、昨季第29節でバイエルンから大金星を奪って、同チームの連続無敗記録を53で止めたことが記憶に新しい。連敗スタートとなった今季だが、第11節から初の4連勝を飾ると、第14節終了時点にチーム史上最高の3位に浮上。第15節にはバイエルンに借りを返されて大敗したが、過去最高の6位で前半戦を終了している。

監督交代

ブレーメンは第9節終了後、が所属するシュトゥットガルトは第12節終了後に成績不振により監督交代となった。前者は16位、後者は15位に留まっており、この中断期間を利用して本格的なチーム立て直しが図られることだろう。早い段階にてこ入れを行ったのはが所属するシャルケで、第7節終了後に「チームの好不調の波が大きい」(ホースト・ヘルト取締役)とイェンズ・ケラー監督を解任。CLで優勝経験のあるロベルト・ディ・マッテオ監督を迎えてからも、勝ち負けを繰り返すなどまだ安定性には欠けているが、順位は11位(第7節、ケラー前監督解任直前)から5位と大幅にアップさせている。