シャルケに欠かせない内田の存在

シャルケで5シーズン目を迎えたは、右SBとしてチームに不可欠の存在になっている。今季はひざの負傷により第5節のブレーメン戦(9月23日)から出場。復帰を待ち望んでいたシャルケファンの期待を裏切らない高いパフォーマンスを見せ、チームはこの試合で今季初勝利を手にした。第6節では「ルールダービー」と呼ばれるとのドルトムントとの因縁の対決に臨み、早い段階で先制したシャルケが2-1で勝利。試合後、イェンズ・ケラー監督(当時)は内田のことを「長期間けがで離脱していたとは思えないほど良く走っていた」と絶賛し、それに対して内田は「シャルケにも監督にも長い間けがをしていて迷惑をかけたので、チームのために働きたいし、自分の役割を果たして、勝ち点という形で恩返ししたい」と語った。また内田は同節、ブンデスリーガ公式サイト英語版のMVPに輝いた。

開幕から苦戦していたシャルケは内田の復帰後から連勝を飾り、徐々に調子を上げてきたかのように思われた。しかし、9月30日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)グループリーグ(GL)第2節ではホームでマリボル(スロベニア)に引き分け、リーグ第7節ではホッフェンハイムに敗戦。すると、シャルケはケラー監督を解任し、後任には2011/12シーズンにチェルシー(イングランド)を率いてCLで優勝したロベルト・ディ・マッテオ氏が就任した。

シーズン途中にチームの立て直しを図ったシャルケだったが、ディ・マッテオ監督の初陣となったヘルタ戦を2-0で勝利すると、CLのGL第3節でスポルティング・リスボン(ポルトガル)を下し、CLで今季初勝利を挙げた。第10節のアウクスブルク戦では内田が66mもの距離を駆け上がって絶妙なクロスを送り、クラースヤン・フンテラーのゴールをアシスト。内田の献身的なプレーがはっきりと得点という形につながった瞬間だった。また、この試合で内田はブンデスリーガ公式サイトドイツ語版のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれている。

シャルケは第11節を終えて4勝5敗2分で11位。ディ・マッテオ監督になってからもリーグで2勝2敗、CLでは1勝1敗となかなか調子に乗れないでいる。内田は「自分もひざが良くない中でやってますけど、チームのために一人一人が頑張ってやるしかないと思います。また代表ウィークの後にけが人が戻ってくる可能性もありますし、なんとかチームみんなで頑張って、こういう問題は乗り越えなければいけない」とコメントしている(CL、GL第4節でスポルティングに敗戦後)。

10月30日に内田はシャルケとの契約を2018年まで延長している。3年の契約延長に対し、「シャルケはファンも最高だし、ここ数年間いつも僕のことを支えてくれた特別なクラブ。フェルティンス・アレーナの雰囲気も最高だし、これからの3年間もそんなファンのみなさんの信頼に応えていいプレーをしていきたい」と話している。ホーム試合ではスターティングメンバー発表で彼の名が呼ばれると、ファンはひときわ大きな声援を送っており、この4年半で内田が深めたファンとの絆を実感することができる。

11月14日、18日の国際親善試合にはW杯以来、約5カ月ぶりに日本代表に招集された。第11節のフライブルク戦(8日)で負傷した左手も特に問題はない様子で、まずはハビエル・アギーレ日本代表監督の下でのプレーに注目が集まる。その後はウィンターブレークまでに一つでもリーグの順位を上げ、CLの決勝トーナメント進出を決めることが、至上命題となることだろう。献身的なプレーを続けることで、内田はシャルケに勝利を呼び込めるだろうかーー。