香川(右から2番目)の復帰戦となった第3節までは2勝1敗と白星が先行していたドルトムントだが、それ以来勝利から見放されている
香川(右から2番目)の復帰戦となった第3節までは2勝1敗と白星が先行していたドルトムントだが、それ以来勝利から見放されている

勝てないドルトムント

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不調の原因を模索中

とが所属するドルトムントは第10節(11月1日)のバイエルン・ミュンヘン戦で逆転負けを喫し、5連敗となった。下位に位置していたハンブルガーSVフライブルクが同節でともに勝利を収めたため、ドルトムントは18チーム中17位となり、自動降格圏内に陥落。ここまで2勝7敗1分で、2位で終えた昨季の敗戦数とすでに並んでいる。

残留争い

ドルトムントでは誰も「残留争い」という言葉など口にしようとはしない。確かに、バイエルン戦前半で見せたような戦いをするチームに、このような言葉は不釣り合いだ。ユルゲン・クロップ監督は「前半はここしばらくの間でも最高のプレーができた。それなのに最後は勝ち点を取ることができなかった。われわれは苦戦している」と宿敵との対決を振り返っている。「うちは勝ち点を獲得しなければならない。そして、できる限り早くこの状況から抜け出したい」とDFネベン・ズボティッチは話す。

「課題だらけだ」

ここ数試合を考えると、ドルトムントは主導権を握っているにもかかわらず、勝利を逃している。また、個人のミスも目立つ。バイエルン戦では試合終了5分前にズボティッチがファウルによってPKを献上してしまい、これが明暗を分けた。本人も「2失点とも絡んでしまった。防げる方法はあったはずなのに」と省みている。不調の原因を必死に探っているクロップ監督は、「今は好調の状態とはほど遠い。課題だらけだ」と吐露する。さらに主力DF陣が暗い影を落とす。マッツ・フメルスは右足首じん帯損傷で3週間の離脱を余儀なくされ、ズボティッチはコンディションに問題を抱える。今季加入のマティアス・ギンターがチームに完全にフィットするにはもう少し時間がかかるだろう。

今後の展望

9日の第11節では今季無敗で現在3位を走るメンヘングラートバッハと対戦する。ルカシュ・ピシュチェクは「もちろん簡単ではない。でも自分たちはどこかで勝ち点を取らないと」と話す。ウィンターブレーク前には、昇格組ながら健闘しているパーダーボルンや、ウォルフスブルクホッフェンハイムなど上位陣との対戦も控えている。

CLでは首位

欧州チャンピオンズリーグ(CL)のグループリーグでは3戦全勝で失点数はゼロ。4日のガラタサライ(トルコ)戦に勝利すれば、早々と決勝トーナメント進出が決まる。ズボティッチは「重要な試合だ。自分たちがもっとできるということを示せるチャンスでもある」と意気込む。CLでの力をブンデスリーガでも発揮し、次節、勝ち点を得ることができれば、順位も徐々に上がっていくはずだ。