ギュンドアンという一筋の光明

10月18日に開催されたブンデスリーガ第8節で、とのドルトムントは、とが所属するケルンに1-2で敗れ、リーグ戦3連敗という危機的状況に陥っている。しかし、この試合で彼らに一筋の光明が差し込んだのも事実。すなわち、434日ぶりに復帰を果たしたMFイルカイ・ギュンドアンの存在だ。

ギュンドアンは2013年8月10日に行われた昨シーズン開幕戦で先発するも、背中に痛みを訴え途中でベンチに下がった。しかし、保存療法で進められた原因不明の背中痛は一向に回復の気配が見えず、ことし1月にいったん復帰するも再び離脱。結局、昨季の出番は開幕戦の1試合だけとなってしまった。

焦燥感に襲われ、「家を出る気持ちにすらならなかった」と当時の心境を話すギュンドアンはことし6月、ついに腰の手術に踏み切る。これがようやく成功し、長いリハビリも順調に終えた同選手にとって、1年2カ月ぶりの出場は大きな喜びだった。

「このような長い期間を経て手に入れた出場はとても素晴らしく、また楽しかった。試合結果は伴わなかったけれどもね。チームを助けるため、今後もトレーニングを積み、さらに成長していきたい」(ギュンドアン)

久しぶりのトップチーム公式戦出場にも関わらず、存在感は際立っていた。93回のボールタッチ数はチームで2番目に多く、85%のパス成功率、そして走行距離も10.8km。上々の再スタートを切ったことは、数字にも十分表れている。

困難を乗り越えた男の持つ技術や精神的たくましさは、現在苦境に立つドルトムントを救う最大の手立てとなりそうだ。