ディ・マッテオ新監督はチームを立て直せるか

シャルケが新指揮官にロベルト・ディ・マッテオ氏を迎えてから、約10日が経過した。イェンズ・ケラー前監督解任の理由は「好不調の波」を小さくできなかったことと説明されているが、具体的にはどのような点を改善する必要があるのか。ブンデスリーガ公式サイトは5つの課題を特定した。

1)ディフェンス時のバランス

今季、シャルケは合計105本のシュートを対戦相手に許している。これは前節終了時点で最下位のブレーメンの112本に次ぐ多さで、FWに決められた得点に関してはリーグ最多の7ゴール。この最大の原因は、自陣バイタルエリア付近でうまく防壁を築けていないことだろう。今後はディフェンス時に各選手が適切な距離感を保ち、スペースを消していくことが失点を減らす鍵となる。

2)攻守の切り替え

カウンターからの失点も、シュトゥットガルトに並びリーグ最多の4回。中盤を簡単に突破される場面が目立ち、スプリント数がリーグ13位(1試合平均202回)というデータは攻守の切り替えの遅さを裏付けている。カウンターに対する脆弱さが最も顕著に表れたのは、第3節メンヘングラートバッハ戦。切り替え時に連動して動くことができず、1-4で完敗した。

3)メンタル

試合開始30分でリーグ最多の計7失点を喫していることは、集中力の欠如に原因があると考えられる。ディ・マッテオ監督は戦術的な指導だけでなく、試合前の雰囲気づくりなど、メンタル面の改革にも積極的に取り組む必要がある。

4)1対1の競り合い

ディフェンス時に積極的にボールを奪いに行く姿勢は認められるが、その一方で競り合いの勝率が低いというデータが出ている。勝率50%はリーグ平均を下回っており、さらに出されたカードがリーグ最多の19回という数字はプレーの荒さやタイミングの悪さを物語っている。

5)主力選手のコンディション

主将ベネディクト・ヘーベデスと攻撃の要ジェファーソン・ファルファンの長期欠場による戦力低下は否めない。これに加え、MFユリアン・ドラクスラーは2012/13シーズンに10得点して以来、大きな期待が寄せられているが、今季はいまだに1得点0アシストという不本意な結果だ。同じく、昨季は救世主と騒がれたMFケビンプリンス・ボアテングもコンディションが上がらず、存在感を示すことができていない。同ポジションで競り合い最高勝率をマークしているジョシュア・ギラボギ(ウォルフスブルク)の勝率が60.7%であることを考えると、ボアテングの44%は改善の余地がある。