ディ・マッテオ新監督の下、新たなスタートを切ったシャルケ。内田(写真)も右SBでの出場を目指す
ディ・マッテオ新監督の下、新たなスタートを切ったシャルケ。内田(写真)も右SBでの出場を目指す

リーグ再開

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第8節初日の見どころ 日本人対決は2試合

ブンデスリーガ第8節初日は10月18日、各地で下記の7試合が行われる。

シャルケ - ヘルタ

が所属するシャルケは、とが所属するヘルタ・ベルリンをホームに迎える。公式戦10試合で2勝という低迷に業を煮やしたシャルケ首脳陣は、ケラー前監督に見切りをつけ、ディ・マッテオ氏にバトンを移行。シーズン途中から指揮官の座に就き、スター選手を束ねながら欧州チャンピオンズリーグも制した実績を持つ新監督は、前任者に比べリアリスティックな一面を持つ。DF内田、DFヘーベデス、MFボアテング、FWフンテラーなど実力や経験を備えた選手が多数在籍するにも関わらず好不調の波が激しいシャルケに、安定した試合運びをもたらすことができるのか、その手腕に注目したい。ヘルタはいまだ新戦力の融合が不完全で、14失点という数字が表すように、攻守のバランスに欠けている。しかし試合を重ねるごとにDFハイティンハ、MFシュトッカー、FWカルーらがチーム戦術へフィットしだしているのも事実。前節に出番がなかった原口と、代表戦から戻ったばかりの細貝の出場は不透明だが、下位脱出を目指す両クラブの対決は見応え十分だろう。

ケルン - ドルトムント

とが所属するケルンは、とのドルトムントとホームで対戦する。昇格組ながら開幕4試合を無失点の1勝3分で終え、まずまずのスタートを切ったケルンだったが、しかしその後3連敗を喫し、調子は良くない。何よりも深刻なのは得点力不足で、ここまで奪った4ゴールという数値は、ハンブルガーSVに次いで下から2番目。FWウジャーやMFリッセなどの快足アタッカー目がけて縦にボールを入れ、足元の技術が確かなMF大迫やMF長澤、そしてMFハルファーなどへ落とすという、シンプルな攻めを徹底することが必要なのかもしれない。一方のドルトムントは、“本来持てる力”という観点から言えばケルンよりはるかに悩みは深い。確かに開幕前から負傷者は続出していたが、7試合を終え勝ち点7、得失点差マイナス3の現状については、おそらく誰もが予想していなかったはず。香川が在籍していた2010~2012年で4戦4勝、クロップ政権下で9勝0敗1分と、対ケルンでは素晴らしいデータが残っているが、決して安心はできない。

マインツ - アウクスブルク

が所属するマインツは、ホームでアウクスブルクと対戦。現在3試合連続引き分けのマインツだが、全18クラブで唯一、今季これまでホームでは1失点も喫していないことは好材料。日本代表に招集されたエース岡崎のコンディションは気になるところだが、先月の代表戦直後の第3節ではいきなり2ゴールを記録するなど、今季も安定したパフォーマンスを披露しており、3試合ぶりとなる得点にも期待が寄せられる。

ハノーファー - ボルシアMG

とのハノーファーは、本拠にメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)を迎える。ハノーファーは今季ここまでホームで3戦3勝と力を見せるが、ボルシアMGもアウェーでは依然負けなし。2002年以来、同カードでは前者が10勝を記録し、“お得意様”としていた感もあったが、最近4試合では3敗するなど、苦杯をなめさせられている。これまで7試合連続出場の清武と酒井が、チームを本拠4連勝に導くことできるか注目したい。

シュトゥットガルト - レーバークーゼン

が所属するシュトゥットガルトは、本拠でレーバークーゼンと戦う。第6節にようやくリーグ初勝利を挙げたシュトゥットガルトは、前節ヘルタ・ベルリンに2-3で逆転負けを喫したが、「やっとチームらしくなった」という酒井の言葉通り、改善の兆しが見えてきている。対するレーバークーゼンは開幕の連勝から一転、ここ5試合でわずかに1勝しかしておらず停滞気味。メンバーを見れば、シュトゥットガルトも決して現在の順位に甘んじるほどの戦力ではない。勝ち点3を奪うことも十分可能だと考えられる。

バイエルン - ブレーメン

現在2位と勝ち点4差でトップに立ち、リーグ最多15得点を決めているバイエルン・ミュンヘンは、最多16失点で18位に沈んでいるブレーメンとの一戦。過去のブンデスリーガ史をひもとくと、首位のクラブが本拠で最下位のクラブに負けた例はたった1度しかなく(※1964年1月11日、ケルンがホームでザールブリュッケンに1-3で敗戦)、チームの現状を考えてもバイエルンが有利であることは明らかだ。また過去7回の同カードはバイエルンが7連勝中で、直近3試合ともなると5-2、7-0、6-1と圧勝を重ねている。

フライブルク - ウォルフスブルク

フライブルクは、ウォルフスブルクとの一戦。未勝利が続くフライブルクだが、試合内容が大崩れすることはなく、今季ここまで5試合で引き分けるなど、敗戦数は決して多くない。しかし、ウォルフスブルクも最近5試合で3勝1敗1分と上昇傾向にあり、選手層の厚さでも一歩リード。組織力向上に定評のあるフライブルクのシュトライヒ監督が、この中断期間でどのように改善をほどこしたのかに注目が集まる。

スコア速報(日本時間23日22時30分開始)