主力流出で戦力低下、移籍期限直前で5選手獲得

ブンデスリーガの移籍市場は9月1日を以ってクローズ。直前の駆け込みで選手を獲得したのが岡崎慎司のマインツだ。リーグ7位でUEFA欧州リーグ(EL)出場権を得た昨季とは打って変わり、今季はEL3次予選、DFB杯は1回戦でそれぞれ敗退、リーグ初戦では昇格組パーダーボルンと引き分けと完全にスタートでつまづいてしまった。

大きな原因とされるのがその人員状況だ。主力選手の流出を経てチームの戦力は低下。特に昨シーズン9得点を挙げたMFニコライ・ミュラー(ハンブルガーSV)、10得点のFWマキシム・チュポモティング(シャルケ)という両翼の移籍は、チームの攻撃にとって打撃となった。残念な結果となったELおよびDFB杯について、ハイデルSDはミュラー退団を理由に挙げる。「彼の移籍は時期が悪かった」。

さらに11試合に出場したMFショーン・パーカー(アウクスブルク)も移籍、出場機会に恵まれなかったFWダニ・シャヒンとゼバスティアン・ポルターはそれぞれフライブルクとウニオン・ベルリンへ期限付き移籍となった。守備陣では主将のCBニコルチェ・ノベスキが開幕節で負傷し離脱が決まった。

この状況を受けてハイデルSDは移籍期限ギリギリで5選手と契約。セビージャ(スペイン)のスペインU21代表FWハイロ・サンペリオ、ヘルタFWサミ・アラギ、アステラス・トリポリ(ギリシャ)MFパブロ・デブラシス、ドルトムントの若手MFヨナス・ホーフマン。そしてディフェンスではノベスキの代役にレーバークーゼンからCBフィリップ・ウォルシャイトを獲得した。

ヒュルマンド新監督が目指すのは昨季までのカウンターサッカーではなく、ポゼッションサッカーのチームだという。岡崎も「まだ手探り。攻撃の形が作れない」と話すように、その哲学はまだチームに浸透していないようだ。それでもリーグ戦は2試合が終わったばかり、時間は十分にある。新加入選手がチームへフィットし、新たな「マインツのサッカー」が完成すればここからの上昇はまだまだ可能だ。