新システムへの順応、新メンバーとのコンビネーションが鍵

2010/11シーズンから2年間ドルトムントに在籍した後に、マンチェスター・ユナイテッドへ旅立った香川真司が8月31日、古巣へ電撃復帰した。地元ファンから愛され続けた“失われた息子”の帰郷に、ドルトムントの町は大いに賑わっている。

もちろん「復帰=即出場」と安易に断言はできない。香川が在籍していた当時に比べると、パートナーとなりうる前線の顔ぶれやシステムには変化があるからだ。

今季ユルゲン・クロップ監督が前線の軸と考えているピエールエメリック・オバメヤンは、かつて香川のパートナーだったロベルト・レバンドフスキやルーカス・バリオスのようにボールを収めるタイプではなく、相手の裏に飛び出すスピードを持ち味とする。よりカウンター色が強まっている戦術への適応が、香川には求められる。

また当時は例外を除き、ほぼ毎試合4−2−3−1を基本フォーメーションとしていたクロップ監督だが、今夏プレシーズンでは中盤がひし形の4−4−2と、アンカーを置く4−1−4−1を積極的にトライ。実際に開幕から第2節が終わった段階ではどちらも使用されている。しかしこれらのシステム下では、中盤の中央に入った選手は守備ブロックに入らなければならず、香川が以前務めていた「ファーストプレッシャー」の役目とは異なる。ただし上述のように、2試合で2つのシステムを試すなど、指揮官の考えはまだ定まっていないようにも見える。果たしてクロップ監督は香川の能力を最大限に生かすべく慣れ親しんだ4−2−3−1に戻すのか、それとも新たな道を今後も模索していくのか、第3節での戦術に注目だ。