バイエルンが抱えるジンクス、補強進める上位陣

ブラジルワールドカップでドイツ代表が24年ぶりに戴冠したこともあり、この国のサッカー熱は加熱の一途をたどっている。同代表の多くがプレーするブンデスリーガも、今や国内のみならず諸外国からも熱い視線を浴びる魅力的なリーグへと変貌を遂げた。本稿ではそんなブンデスリーガの2014/15シーズン見どころについて記していく。

バイエルンに不吉なジンクス

現在ブンデスリーガ連覇中 のバイエルン・ミュンヘンだが、ドイツ大会後の2006/07シーズンでは4位、南アフリカ大会後の2010/11シーズンでは3位と、近年開催されたワールドカップ直後は優勝に手が届いていない。今大会のように多くの選手をドイツ代表に送り出していた1974年西ドイツ大会後には、10位でシーズンを終えるという惨たんたる結果に終わった。

上位陣は着々と補強

バイエルンにロベルト・レバンドフスキを譲り渡してしまったドルトムントは、その代役としてヘルタからアドリアン・ラモス、トリノからチーロ・インモービレを獲得し、アウクスブルクに期限付き移籍していた池東ウォン(チ・ドンウォン)も復帰させた。前線の充実ぶりだけではなく、ディフェンス面でもボランチからセンターバックまでできる守備職人マティアス・ギンターを補強している。昨季3位だったシャルケも主力は軒並み残留。シドニー・サムとマキシム・チュポモティングを獲得したことで攻撃のオプションは増えている。昨季4位のレーバークーゼンもセットプレーの名手ハカン・ジャルハノーウルとヨジップ・ドリミッチを前線に加え、シャルケからキリアコス・パパドプロスをレンタルで獲得。バイエルン包囲網は着々と構築されているようだ。

パーダーボルン、クラブ史上初のブンデスリーガ参戦

今季ブンデスリーガに昇格したパーダーボルンは、同リーグに参戦するクラブとしては53番目 となった。しかし統計的に見ても、彼らに残留のチャンスは十分ある。初の昇格を成し遂げた直近の3クラブ中、1年で降格したのはフュルトのみ。アウクスブルクとホッフェンハイムは初昇格後も1部に残留し続けている。アンドレ・ブライテンライター監督の手腕に注目だ。

上昇傾向にある得点数

ブンデスリーガは2011/12シーズンに875の総得点を記録して以降、一昨季は898、昨季に至っては過去27年間で最多となる967ものゴールが生まれた。もしこの傾向が継続されるのであれば、1984/85シーズン(1,074得点)以来となる1,000ゴールが達成されるかもしれない。

フェアプレー精神

近年ファウルの数は減少傾向にあり、昨季はシーズン総ファウル数が統計を取り始めて以来最少の9,025回で、1試合当たりに換算すると29回だった。イエローカードやレッドカードは例年と変わらず平均的な数だったが、ブラジルワールドカップでネイマールが受けたような極めて悪質なタックルは見られなかった。フェアプレーにあふれた試合にするべく、審判にはき然とした態度で笛を吹くことが求められる。

観客数

昨シーズンはバイエルンが第27節で優勝を決めてしまったが、ファンのサッカー熱は冷めず、1試合当たりの平均観客数は史上2番目となる42,609を記録。2部へ降格したニュルンベルクとブラウンシュバイクのホームスタジアム総収容人数が63,200であったのに対し、今季昇格組のケルンとパーダーボルンのそれは65,000であることから、今シーズンは昨季よりも観客数が増加するものと思われる。