リーグ日程の決定方法
各節の詳細はシーズンに入ってから確定
ヨーロッパリーグが難問
【フランクフルト発・bundesliga.de編集部】 いよいよ6月24日、2014/15シーズンのカードが発表になる。日程や組み合わせの決定はドイツサッカーリーグ(DFL)にとって非常に複雑で大変なプレシーズンの課題だ。数年前までは、各クラブに1から18までの番号を割り振って組合せを決めていたという。それぞれのクラブの個別の事情や要請に応えることはできなかった。DFLは、この古い方法から脱して各クラブの要望に沿った日程を組めるよう、リーグ日程を決める独自のソフトウェアを開発した。
ブンデスリーガとブンデスリーガ2部では、各クラブやスタジアム運営会社だけでなく、自治体、警察、国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)の要望も考慮して協調性のある日程を決める。近隣クラブのホーム戦が同じ日にならないよう気をつけなければならない上、各州の祝日、スタジアムでの大きなイベント、そして国際試合についても配慮しなくてはならない。
ここで大きな問題となるのがヨーロッパリーグ(EL)だ。UEFAはELの試合日を木曜日と決めている。試合の間隔を2日とると、ELに出場したチームはその週、日曜日にリーグ戦を行うことになる。ドイツからELに出場する可能性のある全4チームがグループリーグに進出すれば、日曜日のリーグ戦2試合の枠に収まらない。
組み合わせ構成は春から開始
コンピューターなしでは多くのバリエーションを考えることは難しい。それでもコンピューターが組み合わせや日程の構成をすべて計算してくれるわけではない。担当者が細かい要素をソフトウェアに入力し、より良い結果が出るように調整している。
何百通りもの組み合わせの中からこれ以上良いものはないとされるまで査定される。まず、対戦の組み合わせを決める前に各クラブごとにホームとアウェーの予定が暫定的に組まれる。この過程はすでに春に始まっている。実際にシーズンが終了して昇格、降格のチームが決定すると、担当者の最も忙しい時期が始まる。
各節の日程はシーズンに入ってから
日程の構成は、24日に組み合わせが発表になった後も終わらない。新シーズンの予定と組み合わせが決まっても、各節の細かい日時は試合日近くにならなければ決められない。ここでもさまざまな要望にできるだけ配慮する。唯一の決まりは、リーグのトップゲームとされる土曜日の18時30分開始の試合。ここには各チームともホームとアウェーそれぞれ3度までしか割り振ることができない。可能な限り、アウェーの試合に足を運ぶファンのための所要時間も考慮される。
各試合がどの曜日に行われるかがシーズンに入ってから決まる最大の理由は、国際試合(CL、EL)だ。どのクラブがいつ国際試合に出場するかが決まってからブンデスリーガの日程を組むことが合理的だからだ。
Florian Reinecke(フローリアン・ライネケ)