大躍進のウォルフスブルク2季目を振り返る

2013/14シーズン、ウォルフスブルクは勝ち点60で5位に食い込み、クラブ史上2番目の好成績でシーズンを終えた。2013年1月からウォルフスブルクで指揮を執るディーター・ヘッキング監督にチームの成長やユース育成、また今回の成功の個人的な意味について聞いた。


――勝ち点60で5位に到達し、欧州リーグへの出場が決まりました。この結果には満足していますか? それとももっと上を狙えたという悔しさの方が大きいですか?

ヘッキング監督 シーズン前にうちが5位になると誰かが保証したなら、今ウォルフスブルクの誰もが満足していたでしょうね。後半戦にレーバークーゼンが不振に陥ったことで、うちが4位に上がれるかもしれないという希望がちらつきました。そのときは来シーズンでの強豪入りを果たすためにも何とか追い抜きたいと思ったのですが、残念ながらダメでした。しかし、5位と欧州リーグ出場権獲得はとても喜んでいます。

――レーバークーゼンとは勝ち点1差しかありませんでした。第32節のフライブルク戦を2-2で終えてしまい、勝ち点2を取り逃したことは悔しいのではないでしょうか?

ヘッキング監督 いいえ。あの試合だけを失敗の原因と見るのは間違いでしょう。逆にその1週間後のシュトゥットガルト戦では92分のオリッチの決勝点で、取り損ねたと思われた勝ち点を持ち帰ることができましたから。レーバークーゼンは前半戦を勝ち点37という素晴らしい成績で折り返し、最終的に4位となる礎を築いたと解釈しなければなりません。うちはこの小さな差を詰めるために、これからの努力を惜しまないことが肝心です。

――クラウス・アロフス取締役と共同してチームを着実に強化しました。どんなことがまだ必要だと思われますか?

ヘッキング監督 ブンデスリーガの上位グループを目指すならば、高いクオリティーを維持することが大切です。ルイス・グスタボ、ケビン・デブロイネ、さらにイバン・ペリシッチといったような、後半戦で大活躍した選手たちは必要不可欠です。そして、高額の新加入選手獲得だけでなく、クラブ内で育った若い選手にもチャンスを与えていきます。ですから、今夏の移籍市場では昨年ほど動かないつもりです。選手の出入りを最低限に抑えることで、バランスがとれたチームを作ることができると確信しています。チーム戦術については、もう下地ができています。私はチームが今からでもリーグ戦を戦い始められる状態にあると見ています。

――確かにウォルフスブルクのU19は昨季、高い評価を得ました。レーバークーゼンで活躍しているFWユリアン・ブラントもウォルフスブルクの下部組織出身ですが、ウォルフスブルクのユース育成の質は高いのでしょうか?

ヘッキング監督 ブラントは再三引き止めましたが、最終的にはほかへ行かせることとなり非常に残念でした。しかし変化を求めるブラントの意思も尊重しなければいけませんし、うちにとってはドイツサッカー界の大きなタレントを失うことになりましたが、彼の決定を受け入れるしかありませんでした。

――監督はニュルンベルクから2012年12月にニュルンベルクからウォルフスブルクへ電撃移籍しました。その際に自分には強豪を指導する力があると自信をみなぎらせていましたが、それを実際に結果で証明してみていかがですか?

ヘッキング監督 昨季は残留を果たすことができ、今シーズンもいい結果が出て自信になりました。もちろん順位が上に行けば行ったなりに、また新たに克服できない一線があるのではと思うものです。ただ今回5位になり勝ち点60を集め、さらに魅力的なサッカーを披露できたことで、大きな手応えをつかむことができました。自分の想像するサッカーがチームに伝わっているのを確認できたことは、私にとってとても大切なことでした。信頼できるスタッフに囲まれ、自分自身を信じることができれば、人はいろいろなことを叶えられます。ウォルフスブルクへ来て1年半ほど経ちますが、あの移籍は正しい判断だったと言うことができます。


聞き手 Andreas Kötter (アンドレアス・ケッター)