ハノーファーの2013/14シーズンを振り返る

日本代表DF酒井宏樹のハノーファーは今季、10位でシーズンを終了した。前半戦中盤までは好調ぶりを見せていたが、徐々に順位を落とすと後半戦は浮き沈みが激しく、不安定な状態を脱せず。終盤は長いこと残留争いを強いられることになったが、第30節、第31節でそれぞれハンブルガーSV、アイントラハト・フランクフルトとの下位対決を制し、翌第32節シュトゥットガルト戦で勝ち点1を獲得すると、ようやく残留が確定した。

酒井は26試合に出場し、第11節ブレーメン戦ではブンデスリーガ初ゴールを挙げた。後半開幕戦で5度目の警告を受けると出場停止の翌第19節以降、冬季新加入のライトラルにポジションを奪われたが、第23節で先発復帰を果たすと定位置を奪い返した。終盤の2節はけがのため欠場となったが、安定感のあるプレーで成長を印象づけた。

MVP:MFサボルチュ・フスティ


早々と国際大会出場の夢がついえたことに、フスティほど失望した選手はチームにいなかった。ゲームメーカーとしてモチベーションに支障が出るのではないかと思われたが、元ハンガリー代表のベテランはシーズンを通してもっとも重要な選手となった。10得点9アシストをマークし、特に精度の高いFKではおおいにその危険性を発揮した。

成長株:DFアンドレ・ホフマン


MSVデュイスブルクから今季移籍したU21ドイツ代表MFホフマンは開幕から定位置を獲得した。レオン・アンドレアセンとともに21歳のコンビは、ミルコ・スロムカ監督(当時)の指揮下でダブルボランチを組んだ。現タイフン・コルクト監督のもとでは、さらに大きな一歩を踏み出した。冬季リーグ中断期間に就任したコルクト監督はホフマンをCBとして起用。後半戦はこのポジションで12試合に出場した。レッドカードによって出場停止となった4試合を除いては、レギュラーの座を脅かされることはなかった。

総括と展望


DFサリフ・サネ、MFエドガー・プリプ、レオナルド・ビッテンクールトらの獲得によって、シーズン前の補強は成功したかのように思われた。実際、開幕後はウォルフスブルクやシャルケを下し、ホームではマインツに4-1、アウクスブルクに2-1と順調に勝ち点を積み重ねていった。ところが昨季前半戦17位、後半戦15位と、苦手とするアウェー戦の弱さが今季も再び足かせとなった。敵地では9連敗を喫し、4年間指揮官を務めたスロムカ氏が解任され、後任のコルクト氏が敵地の後半開幕戦でウォルフスブルクを下しブンデスリーガ監督デビューを果たした。その後は3連敗を含む5試合未勝利、1勝を挟んで再び4連敗と苦しんだが、終盤は5戦無敗(4勝1分)で残留を果たした。コルクト監督は来季も続投が濃厚。今夏の準備期間でどんなチームを作り上げてくるのか、補強方針などにも注目が集まる。

酒井宏の今季を写真で振り返る