シュトゥットガルトの2013/14シーズンを振り返る

今季、開幕3連敗に伴いラバディア監督解任という最悪の滑り出しを経験したシュトゥットガルトは、最後まで完全に立ち直ることができないまま閉幕を迎えた。シーズン中盤の8連敗により後半戦途中からは1部残留すら危ぶまれる状況となったが、今シーズン3人目の指揮官であるステフェンス監督の下で第33節にようやく残留を決めたことは唯一の救いと言えるだろう。

酒井高徳は序盤は右SBでの出場が多かったが、ラウシュ、ボカら左SB2選手の負傷によって徐々にかねてから望んでいた左サイドでの出場機会を増やしていった。28試合に出場し、そのうち先発は26試合。第4節ホッフェンハイム戦と第31節シャルケ戦でそれぞれ1アシストを記録している。

MVP:GKスベン・ウルライヒ


今季、リーグで5番目に失点の多いチームとなったシュトゥットガルトだが、ディフェンス陣のミスがなかなか減らない中で、GKウルライヒだけは最後の砦として安定したパフォーマンスを見せた。足元の技術や組み立てへの参加など攻撃面ではまだまだ課題の多いウルライヒだが、高い反射神経を武器に1対1の局面では圧倒的な強さを誇る。今季は特に接戦時の好セーブが目立ち、1部残留への貢献度は極めて大きい。

成長株:DFアントニオ・リューディガー


シーズン序盤は不用意なミスが目立ったほか、第9節ではレッドカードを出されるなどチームの足を引っ張ったが、最終的に30試合に出場し2ゴールを決めた。ステフェンス監督の就任以降は守備にも落ち着きが出始め、5月13日の国際親善試合ポーランド戦ではドイツ代表デビューを果たした。

総括と展望


2013/14シーズンは2度の監督交代を経て、第33節で1部残留を決めるという苦しい展開となった。来季には万全の体制で臨みたいところだが、残留の立役者となったステフェンス監督が退団を表明したことでチーム作りは再び0からのスタートになる。後任に決まっているフェー監督はシュトゥットガルトを2007年に優勝へ導いた人物だが、今のチーム状況を考えると過度な期待は禁物だろう。また、MFトラオレやSBボカの移籍によって生じる穴も、今夏の移籍市場で埋めていかなければならない。

酒井高徳の今季を振り返る