インタビュー、CLレアル対バイエルンについて

ビセンテ・リザラズはバイエルン所属当時、欧州チャンピオンズリーグ(CL)のレアル・マドリード戦10試合に出場。W杯優勝(1998年)、欧州選手権優勝(2000年)という輝かしい経歴もあわせ持つ元フランス代表に、4月23日のCL準決勝第1戦レアル・マドリード対バイエルンについて意見を聞いた。


――レアル・マドリード対バイエルンの準決勝第1戦はどんな試合になると思われますか?

リザラズ 個人的にはこの対戦をとても楽しみにしています。両チームとも攻撃的ですから、スペクタクルな試合になるに違いありません。この対戦はいつもタフな展開になります。自分にとっては欧州のクラシコのようなものです。今季チャンピオンズリーグの優勝候補2チームによる、事実上の決勝戦といえるでしょう。

――リザラズさん自身、レアル・マドリードとはバイエルンの選手として何度も対戦したわけですが、このカードの思い出といったら何でしょうか?

リザラズ この対戦では毎回1対1の競り合いが激しくなります。2つのクラブの間には大きなライバル意識があるので、私が出場した試合はどれもいいゲームになりました。そしてマドリードのサンティアゴ・ベルナベウは雰囲気がいいですから、そこでプレーするのは特別なことです。

――準決勝に進出した4チームの中から、優勝候補を挙げるとしたらどこになりますか?

リザラズ 私にはバイエルンが若干有利なように思えます。ただし、第2戦の終了間際まで接戦になるでしょう。マドリードに関してはとにかくカリム・ベンゼマ、ガレス・ベイル、クリスチアーノ・ロナウドがいいですね。3人を止めるのは非常に難しいですし、彼らのターボが回り始めると、その走行速度は時速3000kmにも達するような印象です。3人ともあうんの呼吸でアイコンタクトなしにサッカーができます。バイエルンはボールを失うと一瞬にしてゴールまでボールを運ばれることになるので、細心の注意を払ってプレーしなければなりません。

――レアル・マドリードは準々決勝第2戦でドルトムントに0-2で敗れ、弱点をさらけ出しました。あれほどのチームでも無敵ではないということでしょうか?

リザラズ あの試合でのレアルは確かに良くありませんでしたが、もう忘れてしまったほうがいいでしょう。時々調子の悪い日があるのはどのチームも同じで、バイエルンもつい最近ドルトムントに0-3で敗戦しました。私はレアルに弱点はないとみています。守備も安定していて、アグレッシブです。ペペとセルヒオ・ラモスは特にタフな守備をしますね。中盤には経験豊富な選手が多く、MFシャビ・アロンソ、そしてその前に並ぶ3人がそうです。唯一疑問符が付くのはFWクリスチアーノ・ロナウドで、コンディションは整っているのか、すぐに力を出し切れるのかという不安があります。ロナウドはきっと100%の状態ではなく、それがもしかしたらレアルの問題となるかもしれません。

――この対戦でカギとなるのは何でしょうか?

リザラズ レアルの攻撃に対して、バイエルンがどう守るかです。バイエルンの守備陣は慎重に対応しなければなりませんし、リスクを冒すようなことがあってはなりません。高いボール支配率は1つの武器あり、守備の手段でもあります。しかし注意しなければならないのは、レアルはボールを常に持っている状態でなくても、チャンスを作れるということです。しかし私はバイエルンのほうがより成熟したチームだと思いますし、それが今回勝敗の行方を決めることになると思います。


聞き手 Alexis Menuge (アレクシ・メヌージュ)