前半戦では、44分にチーム2点目を決めたニュルンベルクのMF清武(右)。今節でも得点に絡みたい
前半戦では、44分にチーム2点目を決めたニュルンベルクのMF清武(右)。今節でも得点に絡みたい

下位組が各地で直接対決

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残留争いの行方を大きく左右する第24節

ニュルンベルク 対 ブレーメン

ブンデスリーガ第24節初日は3月8日、7試合が行われ、下記の4試合では下位チームによる残留をかけた戦いが繰り広げられる。



ニュルンベルクは現在勝ち点23で14位、後半戦は4勝2敗と調子がいい。対戦相手のブレーメンが勝ち点25の13位で、今回ニュルンベルクが勝てば順位逆転となるため、ホームではどうしても勝ちたい一戦だ。幸いブレーメンとは相性が良く、過去5試合負けていない。主将のGKシェーファーも「うちが100%の力を出したら、ブレーメンがうちに勝つのは難しいはずだ」と自信を口にしている。

5日に行われた国際親善試合ニュージーランド戦に日本代表として後半から出場したMFは、ブレーメンとの前回対戦では1得点1アシストと大活躍した。今節は今季4ゴール目の期待が高まる。一方で右ひざ半月板の手術を受けたMFのほか、DFチャンドラー、FWギンツェックら主力に故障者が続出していることに加え、この一戦ではMFフォイルナー、DFニルソンが出場停止となり、条件は決して良くない。

対するブレーメンは勝ち点で並ぶ11位ハノーファーと12位フランクフルトとともに残留争いの上位集団を形成している。前節はホームでハンブルクを1-0で下し、後半戦初勝利を収めた。今節ではニュルンベルクを突き放すと同時に、現在6点となっている降格圏との勝ち点差を広げたい。MFエーリアにとっては記念すべきブンデスリーガ100試合目。ニュルンベルク戦との相性は良く、これまでに2度、1試合2得点を果たしている。前回の直接対決は3-3の引き分けに終わった。


シュトゥットガルト 対 ブラウンシュバイク


シュトゥットガルトは直近の8連敗で15位まで順位を落とした。勝ち点では自動降格圏に位置する16位ハンブルクと17位フライブルクに並ばれる危機的状況。最下位ブラウンシュバイクが対戦相手となる今節は、復調の糸口をつかむ絶好機であると同時に、勝利必須のプレッシャーがかかる一戦だ。仮に敗戦した場合、勝ち点で並ばれることになる。シュナイダー監督は戦術変更、メンバー入れ替えなど試行錯誤を繰り返しているが、結果を出すことができずにいる。ただ、前節はMFケディラ、FWウェアナーら若手に代えてベテランのMFゲントナーとFWカカウを起用し、試合内容の改善に成功している。

不安要素は、ホームでの成績がリーグで最も悪いこと。今季11試合で獲得した勝ち点はわずかに9で、ことしに至っては4戦全敗している。5日の代表戦に後半から出場したDFは、リーグではここ2試合左SBでフル出場しており、今節でも同ポジションでの先発が予想される。

対するブラウンシュバイクは第13節以来最下位に沈んでいるが、15位との勝ち点差は3のみ。残留の可能性は十分にある。昨年9月29日の前回対決では、0-4で完封負けを喫したが、シュトゥットガルトが不調の底に沈んでいる今節は、ブラウンシュバイクにもチャンスがあるだろう。


ハンブルガーSV 対 フランクフルト


フランクフルトは前節シュトゥットガルト戦、終盤まで1点リードを許していたが、最後の10分で大逆転に成功。上昇機運が高まっている。2010/11シーズンにハンブルクで指揮を執っていたフェー監督にとっては古巣対決となるが、フランクフルトはフェー監督の下ではハンブルクに2勝3分で無敗。またユース時代をハンブルクで過ごしたマイヤーも13度のハンブルク戦で5得点を挙げており、勝利を期待させる。MFは後半戦での出場が2試合にとどまっている。今節もベンチから出場機会をうかがうことになるだろう。

一方、16位メンヘングラートバッハはスロムカ新監督の初陣でドルトムントを相手に金星を挙げたが、2戦目となった前節でブレーメンに敗戦。ハンブルクの過去2人の監督が就任後初黒星を喫したのは、前任者のファンマルワイク監督が5試合目、その前のフィンク監督は9試合目で、スロムカ監督よりも遅かった。前節ブレーメン戦で久々のベンチスタートとなったMFファンデアファートは、途中出場したもののチームに貢献したとは言い難く、苦しいチームを助けられずにいる。故障者も絶えず、DFヤンゼンも5日のドイツ代表戦で右足首の外側じん帯を断裂して長期離脱が濃厚、さらに今節はMFイラチェク、MFジャルハノーウル、FWラソッガの出場も危ぶまれている。


ハノーファー 対 レーバークーゼン


11位ハノーファーは前節アウクスブルク戦で連敗に歯止めをかけたものの、それまでの3連敗が響き、12位フランクフルトと13位ブレーメンに勝ち点で並ばれている。レーバークーゼンとの相性は悪く、勝率は17%という他に例を見ない低さ。期待させる要素があるとすれば、ホームでめっぽう強いこと。今季獲得した勝ち点25のうち21を本拠で得ている。DFは前節で5試合ぶりに先発に復帰した。今後もチェコ代表ライトラルとのポジション争いに注目が集まる。

対するレーバークーゼンは前節でマインツに敗戦し、ついに第13節以来守ってきた2位の座をドルトムントに明け渡した。直近8試合で6敗を喫し、さらに現在は3連敗中。前半戦との違いはデータにも明確に表れており、1試合当たりの失点数は前半戦の0.9点から1.7点に倍増、さらに攻撃でも1得点に要するシュート数が8本から15本に増えている。一刻も早い復調が待たれる。


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