シャルケ主将ヘーベデス「限界見えた」
CLレアル・マドリード戦 試合後インタビュー
日本代表DFが所属するシャルケは2月26日に本拠で行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第1戦で、レアル・マドリード(スペイン)に1-6で完敗した。後半ロスタイムにFWフンテラーが芸術的なボレーシュートで一矢報いたが、スペインの名門相手に力の差を見せつけられる90分間となった。シャルケの主将ヘーベデスは試合後、次のように話した。
――今回は、欧州の舞台ではシャルケがこれまでに経験したことのない点差での敗戦となりました。
ヘーベデス それでもレアルは後半もっと得点するチャンスがありました。うちは序盤はまだうまくやれていて、チャンスも作っていましたが、やはりそこで得点するべきだったと思います。レアルのような相手と戦うときは、それができないと後で痛い目を見ます。きょうも90分間あらゆるミスにつけ込まれました。レアルは前線にロナウド、ベイル、ベンゼマとトップクラスの選手が集まっており、今回は自分たちの限界を見ることになりました。
――最大の敗因は何でしょうか?
ヘーベデス ビルドアップの時点でミスが多すぎたと思います。簡単にボールを失ったり、パスミスをしたり、そういうミスをレアルは待ち伏せしていました。例えばロナウドはまったく守備に関与せず、ひたすらカウンターの機会をうかがっていましたが、うちはそれにうまく対応できませんでした。
――ご自身はそのロナウドとマッチアップしたわけですが、感想は?
ヘーベデス ロナウドはずっと動き回っていて、自分の所にはほとんどいませんでした。自分が直接やり合う機会は少なかったですが、それでも彼がバロンドール受賞に値する選手だということははっきり感じ取れました。
――試合前はチーム全体がこの大一番を心待ちにしていたようですが、このような結果になってしまうと、試合中は楽しんでいる場合ではなかったのでは?
ヘーベデス ここまで完敗すると、確かに楽しむことは難しいですね。ただファンが90分間応援し続けてくれたことはうれしかったです。0-6になってからも後押ししてくれましたし、それについては脱帽です。心から感謝しています。
――この敗戦は、ブンデスリーガでの成績にも響くのでは?
ヘーベデス そうならないことを願っています。きょうは相手が相手ですから、自分としてはこれでチームがさらに強くなって、お互いを責めたりせずに次に迎えるとポジティブに考えています。ここ数週間成績が良かったのも、チームが強く団結していたからですし。
――3月1日にはリーグ戦でバイエルンと対戦します。きょうの試合内容を考えると、どの点で修正が必要でしょうか?
ヘーベデス もう少し抑え気味に試合に入るべきですかね。きょうはホームでしたから、最初から勢いよく戦う必要がありました。ミュンヘンではより守備的に試合を運び、バイエルンにできるだけチャンスを与えないようにすることが大切です。それがうまくいけば、カウンターから得点できるかもしれません。うちはウイングに速い選手がいますから、ワンチャンスからの得点もあり得ます。
聞き手 Dietmar Nolte(ディートマー・ノルテ)