「勝って良かった」清武
第19節ヘルタ対ニュルンベルク 清武&細貝インタビュー
清武「ことしは運ある」
日本代表MF清武弘嗣と同MFが所属するニュルンベルクはブンデスリーガ第19節、敵地で同MFのヘルタ・ベルリンと対戦し、激戦の末に3-1で勝った。後半戦2試合で7得点という、前半戦17試合未勝利という大不振が嘘のような戦いぶりでの連勝に、清武も試合後は思わず顔をほころばせた。一方、後半戦連敗スタートとなってしまった細貝は冷静に試合を振り返り、あらためて気を引き締めた。
――2連勝を挙げた。
清武 良かったです。
――前節の勝利を受けて、チームも状態良く入ったのでは。
清武 まあ、運がありますね。
――ヘルタ相手にどう戦おうとしていた?
清武 おれはたぶん、ハジくん(細貝)が来ると思ったんで。とにかくやりづらかったです。ボールタッチしたところから潰してくるって分かってたんで、1タッチとか2タッチではたいてやろうかなって思ってましたけど。まあ、とりあえず勝って良かったですね。
――細貝くんとディフェンスラインの間に少しでもスペース見つけて入ろうとしてるのかなって。
清武 前半はあんまりサッカーしてないって感じで、後半もなんとなくやってたような感じでしたけど、今はそれがこのチームのスタイルですし。けが人が何人か戻ってきて、今はみんな、このチームで練習をしてるんで。また次しっかり準備したいと思います。
――先制点を早い時間に取られたたが、がくっとくることはなかった。
清武 そうですね、逆に早すぎて『まだ時間あるかな』みたいな。
――前半の終わりはけっこうカウンターを食らうというか、相手の時間帯があった。
清武 そうですね、そこをしのげたのは大きかったですし。まあなんとか良かったです。
――2試合で7得点。かなり波に乗っている感じがある。
清武 ジョー(ドリミッチ)とティミー(チャンドラー)ががんばってくれてるんで。ありがたいですね、おれらからしたら。
――自分も、というのは。
清武 まあ・・・そうですね。がんばります。
――やっぱり全然気分違う?
清武 どうですかねえ・・・なんとなく、今は昨年入らなかった点が入ってるっていうぐらいだと思います。たぶん、ことしは運があるんじゃないかと思います。
細貝「早く1勝したい」
――先制したけれど・・・。
細貝 とにかく勝ち点が取れなかったことは痛いですし、やっぱりことしまだ勝ってないので。一度半分終えて折り返して後半戦で早く1勝したいなっていう気持ちではいましたけど・・・。
――前半戦がいい形で終わっただけに、後半戦が意外な。
細貝 もちろん2部から昇格してきたクラブであって、チームの目標は残留をしなきゃいけないという中で。でもある程度前半戦はいいイメージでチームができていたので、その中折り返しに入って結果が出ないっていうのはすごく辛いです。
――細貝くんとしては2列目、清武選手を潰すという感じで?
細貝 そうですね、どちらかというとキヨ(清武)が真ん中にいる時はキヨをケアしながらプレーしなきゃいけなかったのかなと思いますし。基本的にキヨの近くでプレーするっていう感じではありました。
――自分たちの攻撃の際も清武選手の位置は気にしていた?
細貝 そうですね、キヨもどちらかというとトップ下というよりも1.5列目でプレーしてる様な感じだったので。彼のボールをもらう位置だとかセカンドボールに行く出だしのところで、ちょっと負けてしまったのかなとは思います。
――細貝選手としては清武選手をある程度抑えられた感じはある?
細貝 手応えっていうのは別にないですけど、彼のもらう位置がさすがだなって思うこともたくさんあったし。別に彼個人と対戦してるのではないので、やっぱりチームが負けたっていうのはすごく残念ですけどね。
――いい時間帯もありつつ、後半雰囲気というか流れを相手に持ってかれた感じなのかなと。
細貝 そうですね、はっきり言って中盤もそんなにプレッシャーがあったわけじゃないし、もっとやれることが多かったのでやらなきゃいけなかったんですけど・・・せっかく立ち上がり1点先に取って、1点取られたところで流れが変わってしまったことはすごい残念。でもまだまだ試合がありますし、どうにかここから勝ち点を積み重ねていけるように頑張りたいです。
――最低限の目標は残留だと思うが、チームとして上の目標はどのくらい?
細貝 2部から昇格してきて最初はまずは残留っていうのを設定していましたけど、チームが前半戦にいい流れに入ったことで、もちろん各選手思うこともあるだろうし、自分はここに最初に来て練習した時にもっと上にいけると思って、そう発言してきたし。もっともっと上に行けるように頑張っていかなきゃいけないなと思います。