シリーズ第4弾 EL出場権までもう一歩の3チーム

ブンデスリーガは1月24日に約1カ月間の冬季リーグ中断期間が終了し、2013/14シーズンの後半戦が幕を開けた。bundesliga.comはリーグ再開に伴い、各クラブの現状を分析した。シリーズ第4弾では7位から9位に位置するチームの課題と展望を紹介する。

来季も欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場を目指すシャルケにとっては、前半戦を7位で終了したことは理想的な結果とは言えない。28失点と不安定だった守備の強化が、後半戦における順位浮上のカギを握る。強化試合も2勝2敗6失点とやはり守備に課題を残していると言える。

チーム状況

バイエルンから新加入したキルヒホフは合宿初日で負傷し、いまだにチーム練習を外れている。逆にDFパパドプロス、DFヘーベデス、FWオバジは完全復帰しており、後半戦での活躍が期待される。また、約5カ月ぶりにFWフンテラーもチーム練習へ復帰した。最も好調なのはファルファン。強化試合2試合で3得点を挙げる活躍をみせており、シャルケの頼みの綱だ。


課題

何と言っても中盤の選手不足だ。ジョーンズはチームを去る可能性が高く、キルヒホフのけがで不安要素は大きくなるばかり。強化試合ではマイヤーがボランチでプレーするなどの対応策が見られたが、これが定着するかどうかは不確実だ。ケラー監督は「もちろんまだ選手が欲しいが、予算的になかなか難しい」とコメントしている。さらに、左サイドも選手層が薄い。ドラクスラーが負傷すると代役がいない状態だ。フクスは左MFとしてはスピードとテクニックが足りない。また、左SBに関してもコラジナッチのプレーに波があるのは問題だ。


展望

シャルケの目標はリーグ終了時点で4位以上。主将ヘーベデスは「まだもう少し上に行かないと。ウォルフスブルクとメンヘングラートバッハがライバル。でもこの2チームを追い抜く力があると思う」とコメントしている。シャルケにとってとにかく重要なのは後半戦序盤。第18節ハンブルガーSV戦の後、第19節ではウォルフスブルクとの直接対決が待っている。「この直接対決で勝てればいろんな意味で良い」とヘーベデス。この時期をうまく乗り切れれば、CL出場権にも手が届くだろう。逆にスタートをしくじれば厳しい状況に置かれることになるだろう。

前半戦では勝ち点24を獲得し、ここ3年間で最も良い成績を挙げた。降格圏の16位にはすでに勝ち点差10をつけているが、第17節フランクフルト戦の後でワインツィアル監督 (写真) は「後半戦も残留圏争いは続く」と謙虚なコメントをしている。スペイン合宿ではPSVアイントホーフェン(オランダ)に1-0で勝った。

チーム状況

スポーツディレクターのロイター氏はこのリーグ中断期間中、積極的に補強を行った。ニュルンベルクから移籍したエスワイン、レーバークーゼンから移籍したコア、またイングランドから連れ戻した池東ウォン(チ・ドンウォン)は3人ともチームの状況に合わせた補強だったと言える。監督はエスワインについて「彼の潜在能力には確信がある。スピードもあるし、チームとしても良くなるだろう」と話す。さらにチームにとってのプラス要素としては、けが人がいないことだ。第18節ドルトムント戦には万全な状態で臨むことができるだろう。


課題

攻撃に関しては打つ手が少ないと言える。前半戦では21得点とこの順位にしては少なめだ。FWが3得点しか決めていないという点も、最下位のブラウンシュバイクと同じ結果。今回呼び戻した池は、前回のアウクスブルク所属時(2012/13シーズン後半戦)には17試合で5得点を挙げている。「彼のためにもチームのためにも、前回と同じような活躍を期待する」と監督の期待も大きい。


展望

前半終了時点での順位は良かったものの、1部残留が最優先というアウクスブルク。ロイター氏は「あっという間に状況が変わることもある」と警告する。後半戦初戦で対決するドルトムントには、これまで勝ったことがない。

前半戦では嫌な対戦相手としての印象が強かったマインツ。最後は6戦中1敗のみで勝ち点24で冬季中断期間に入った。トゥヘル監督は「勝ち点24を獲得するのはラクなことではなかった」と中断期間があることを喜んでいたようだ。強化試合では5戦4勝1分といい結果を残している。

チーム状況

3人の新加入選手に期待が寄せられている。ロコモティフ・モスクワ(ロシア)から移籍したGKクレシッチは、正GKの座を狙う。クロアチアから移籍したネデレフとウォルフスブルクから移籍した具滋哲(ク・ジャチョル)は中盤で即戦力として活躍が期待されている。けが人としては半月板損傷で今季序盤から離脱しているバウムガートリンガーの復帰のめどが依然として立っていない。トゥヘル監督は「バウムガートリンガーやブンガートのような選手の代わりはいない」とプレー以外の場面でも頼りにしている選手の長期離脱に不安をみせている。ブンガートは幸い、この冬季中断期間中に練習場に戻ってきた。


課題

ミュラー、、そしてチュポモティングの得点力は同時にマインツの欠点にもなりうる。マインツの得点はこの3人に頼り切っているからだ。前半戦で問題となったトップ下の適役不在は、具の加入により解消したと言える。監督は「彼のプレーの仕方や性格もうちのチームによく合う」と大きな期待を口にしている。


展望

降格圏に勝ち点差10をつけており、欧州リーグ(EL)出場権内まで勝ち点4に近づいている。後半戦の目標として上を目指しても不思議ではない位置にいる。しかし昨シーズン、前半戦では勝ち点26を獲得しながら、後半戦で勝ち点16にとどまったことも考慮に入れるべきかもしれない。 監督は「何をすれば昨シーズンよりもいい後半戦を戦えるか、選手に正確に伝えるつもりだ」と後半戦の成功を願っている。


シリーズ第6弾 1~3位のチームを分析
シリーズ第5弾 4~6位のチームを分析
シリーズ第3弾 10~12位のチームを分析
シリーズ第2弾 13~15位のチームを分析
シリーズ第1弾 16~18位のチームを分析