後半戦開幕 16~18位を分析

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シリーズ第1弾 下位3チームの課題と展望

ブンデスリーガは1月24日に約1カ月間の冬季リーグ中断期間が終了し、2013/14シーズンの後半戦が幕を開けた。bundesliga.comはリーグ再開に伴い、各クラブの現状を分析した。シリーズ第1弾では16位から18位に位置するチームの課題と展望を紹介する。

チーム状況

これまで移籍市場では動いていないが、前半戦で離脱していた選手が次々にチーム練習に復帰している。DFムイジャが冬季合宿からチーム練習に参加しており、後半戦ではDFゾークが本職の左サイドへ戻り、若いDFギュンターが控えに回ると予想される。DFヘデンスタッドも定位置獲得を狙い、猛アピール中だ。さらに守備的MFでは主将のシュスターが復帰したことで、シュトライヒ監督はギンター、フェルナンデスらの中からコンディションのいい選手を起用することができる。


課題

攻撃ではFWメーメディの決定力不足が目立った。FWハンケはフライブルク加入後、まだ本領を発揮できていない。アキレス腱を痛めているFWフライスもコンディションがいいとは言えない状況だ。前半戦のフライブルクは攻撃陣が非力で、シュートはわずか166本だった。後半戦ではチェコ人コンビのMFダリダ、MFピラー、そしてFWテラッツィーノが浮上のカギを握る。


展望

シュトライヒ監督(写真)は「うちは前半戦よりも良くなるだろう」と自信を語っている。フライブルクが昨季の状態に近づき、豊富な運動量とタイトなプレスで勝ち点を伸ばすことは十分に考えられる

チーム状況

長谷部が強化試合ステアウア・ブカレスト(ルーマニア)戦でひざを負傷し、4~6週間離脱するのはチームにとって大きな痛手。代役としては新加入のMFペトラックの名前が挙げられる。U21チェコ代表でボランチに加え、センターバックもこなす。守備の要であるCBポガテツも左ひざのじん帯断裂で全治6週間、さらに正GKシェーファーもひざのけがで当面の欠場が伝えられており、フェルベーク監督の頭を悩ませている。


課題

決定力不足が深刻。前半戦は多くの試合で主導権を握っていたにもかかわらず、決定的なチャンスを得点につなげることができなかった。守備面ではリーグで4番目に多い33失点を喫した。


展望

残留が唯一の目標とみて間違いない。前半戦では頻繁に試合後の選手から「うちがきょうのようにプレーすれば、降格することはあり得ない」という言葉が聞かれた。しかし勝ち点わずか11にとどまっている今、そのような悠長なことは言っていられないだろう。これからは内容よりも結果が求められる。バーダー取締役は「後半戦はどの試合にも決勝戦を戦うときと同じような気持ちで臨む」と心意気を語った。

チーム状況

チームが降格の危機に陥る中、クラブ経営陣はあくまでも前半戦同様のメンバーで残留を目指す考えだ。今冬唯一の新戦力、ニールセン(ザルツブルク/オーストリア、写真 ©Imago)は強化試合ヘラクレス・アルメロ(オランダ)戦で1ゴールを奪い、即戦力としての可能性を感じさせた。前半戦で長期離脱していたMFホッホシャイトは「自分にとっては2回目のスタート」と復帰を心待ちにしている。一方、MFコーテは十字じん帯断裂のため復帰のめどが立たない状態だ。さらにMFブランチッチ(アキレス腱負傷)、MFペルテル(筋肉負傷)、MFカリジュリ(リハビリ中)、FWクルップケ(肉離れ)らもまだ回復に時間がかかりそうだ。


課題

前半戦ではチーム得点が11にとどまった。後半戦では飛躍的にゴール数を増やさない限り、残留は難しい。ボール支配率44%もリーグ最低だった。


展望

リーバークネヒト監督は冬季合宿で戦術の浸透を指導目標に掲げ、強化試合のFCバーゼル戦とフライブルク戦ではこれまでになかった4-1-4-1も試した。リーバークネヒト監督は「うちは入れ替え戦に回る16位よりももっと上の、現在勝ち点18、19のクラブ(10〜13位)に追いつく力を持っている。今は遠くに見えるかもしれないが、やってみれば意外に簡単に追いつくものだ」と強気だ。


シリーズ第6弾 1~3位のチームを分析
シリーズ第5弾 4~6位のチームを分析
シリーズ第4弾 7~9位のチームを分析
シリーズ第3弾 10~12位のチームを分析
シリーズ第2弾 13~15位のチームを分析