不本意な4位、悔やまれるけが人の続出

ボルシア・ドルトムントは今季、 昨季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)のファイナリストとしてブンデスリーガで王者バイエルンとの激しい首位争いが期待されていた。しかし 10勝5敗2分で勝ち点は32と伸びず、予想外の4位で前半戦終了。9月以降にCLが本格化し選手への負荷が高まる中で、離脱者が絶えなかったことがこの不本意な結果の背景にある。

クロップ監督は「本当に負けなければならない試合は1試合もなかった」と悔しさを口にする。主将ケールも「とにかくもどかしかった。リーグ戦では目標を下回る順位に落ち込んでしまったし、プレーの質という面でもそう。確かにけが人が多かったのは事実だが」と落ち込む指揮官に同調した。

順風満帆な滑り出し


開幕当初は補強の成功が顕著に表れ、タイトル奪還を大いに期待させる滑り出しをみせていた。ドイツ・スーパーカップではバイエルンに4-2で勝利、ブンデスリーガでは開幕からの7試合で勝ち点19を積み上げ、首位に躍り出たことも含めクラブ史上最高のスタートを切った。特に6-2で勝利したハンブルガーSV戦では、ロイス、ミキタリヤン、レバンドフスキ、オバメヤンら攻撃陣が高い得点力を遺憾なく発揮。「あれはとにかくすごかった。見ていておもしろかった。スカッとした」と話すクロップ監督からは、独特のオーラが出ていた。

転機が訪れたのはアウェーでの第8節メンヘングラートバッハ戦。シュート数ではドルトムントが27本で、6本のメンヘングラートバッハを大幅に上回ったにもかかわらず、チャンスを生かすことをできずに0-2で敗れたのだ。この時期からチームは調子を落とし、勝ち点を取りこぼすようになる。クロップ監督は「これだけのチャンスがあったのに得点できなかったのは、自分のせいでしかない」と自分を責めた。

上位チーム相手にことごとく敗戦


11月に入ってからの1カ月半は、第12節ウォルフスブルク戦、第13節バイエルン戦、第15節レーバークーゼン戦、第17節ヘルタ戦と続いた上位対決でことごとく敗戦した。これらの試合では相手チームに走り負け、1対1でも競り負けていたことが明確にデータとして出ており、メンタル面で弱っていたことがうかがえる。結果としてバイエルンとの勝ち点差は1から12まで広がった。

主力の相次ぐ離脱が原因となったことは間違いない。中盤の要として期待されたギュンドアンは今季、開幕戦に出場したのみ。ケール、ベンダーも数週間の離脱を強いられ、さらに一時はピシュチェク、フメルス、ズボティッチ、シュメルツァーら昨季のCL決勝でピッチに立ったフォーバックが全員欠場した。

バイデンフェラー「本来の姿を取り戻す」


CLでは最後の最後まで決勝トーナメント進出が危ぶまれたが、グループステージ最終節でマルセイユ(フランス)を下し16強入りを決めた。DFB杯でも8強入りを決めており、後半戦も過密日程が続く。来季でのCL本戦出場を確実にするためには3位以内を狙う必要があるが、GKバイデンフェラーは「2014年はうちは本来の姿を取り戻さなければならない」と固い決意を語る。主力の離脱に泣いた前半戦だったが、ドルトムントは後半戦でどのような戦いをみせるのか。名将として知られるクロップ監督の手腕に注目が集まる。

Diermar Nolte (ディートマー・ノルテ)