及第点の10位、後半戦はシュナイダー流の定着が急務

日本代表DFが所属するシュトゥットガルトは 5勝7敗4分で勝ち点19を獲得し、10位で前半戦を終了した(第17節バイエルン戦は1月29日に実施)。監督交代があった中での10位という結果は決して悪くないが、選手起用、戦術などについては方向性が定まらないまま冬季リーグ中断期間に突入した印象も受ける。

第15節ハノーファー戦では、シュナイダー監督はこれまでの主力を外し若手中心の先発メンバーを組んだ。19歳のケディラと21歳のライトナーをダブルボランチに、センターバックには20歳のリューディガー、そして左MFには17歳のウェアナーを起用。この布陣変更が功を奏し、シュトゥットガルトは3戦ぶりの勝利をつかむ。これで一時は勝ちパターンが見つかったかとも思われたが、最小限のメンバー変更で臨んだ翌週はウォルフスブルクに敗戦し、模索は振り出しに戻る。

少なすぎる勝ち点


シュナイダー監督が、ラバディア前監督の下で開幕3連敗を喫したチームを第4節に引き受け、10位まで浮上させたことは評価に値するだろう。しかし本人は「勝ち点が少なすぎる」と前半戦を振り返る。確かに3戦連続で引き分けた第8節から第10節までの期間には、勝ち点を取りこぼしている印象があった。

後半戦に向けての懸念材料は、シュナイダー監督の下でもチームが安定しなかった点だ。特に守備面での不用意なミスが目立ち、自滅した試合がいくつかあった。守備さえ安定すれば、攻撃陣にはイビシェビッチ、ウェアナーら決定力の高い面々がそろっているため、後半戦では勝ち点をさらに伸ばすことができるだろう。

若手の台頭


シュトゥットガルトの強化戦略はこれまで通りユース育成が核。下部組織上がりの若手をうまくプロチームに組み込んでいくことが、クラブとして成長するカギになる。現在最も期待されているのは17歳のFWウェアナーだ。シュナイダー監督の下では左MFとして起用されることが多い。さらにリューディガー、ライトナーもすでに主力となりつつある。経験豊富なイビシェビッチ、ゲントナーらには自ずとこれまで以上にリーダーとしての役割が求められることになるだろう。

シュトゥットガルトは前半戦、上位チームに対し1勝も挙げることができず、シーズン前に目標に掲げていた6位以内からだいぶ遠ざかってしまった。後半戦は来季を見越し、シュナイダー監督のサッカーをチームに定着させることがクラブの明るい将来につながるだろう。

Jens Fischer(イェンズ・フィッシャー)