8戦全敗、足を引っ張ったアウェーでの弱さ

日本代表DFが所属するハノーファーは今季前半戦、アウェーでは8戦全敗という非常事態を経験した。アウェーで勝ち点を獲得する前半戦最後のチャンスとなった第17節でも、それまでホームで未勝利だったフライブルクに1-2で敗戦。この結果にGKツィーラーは「うちのアウェーでのパフォーマンスはブンデスリーガのレベルに届いていない。恥ずかしい」とイラ立ちをあらわにした。

アウェーでの弱さがホームでの成績にも影響


一方、本拠HDIアレーナでは強さをみせており、2013年は1年間を通してわずか3敗しかしていない。今季も9試合でリーグ6位に当たる勝ち点18を積み上げている。しかし前半戦途中からはアウェーでの弱さがホームでのパフォーマンスにも悪影響を及ぼし、10月以降のホーム5試合ではわずか1勝にとどまった。

当然の結果として目標の欧州リーグ出場は遠くなり、経営陣は2010年1月から4年間指揮を執ったスロムカ監督の解任を決めた。スポーツディレクターのドゥーフナー氏は「難しい決断だったが、何か変化が欲しいという点で一致した」と決定を理由づける。

ヤコナンの離脱と多数の出場停止者


思うような結果を残せなかった原因としてまず挙げられるのは、昨季7ゴールのコートジボワール代表FWヤコナンが長期離脱したこと。10月4日に行われた第8節ヘルタ戦で足首のじん帯を損傷した。この穴を埋められる選手が現れなかったことで、チームの攻撃力は大幅にダウンする。

また今季は延べ43枚のイエローカードに加え、4人の退場者が出ており、出場停止となる選手が相次いだ。当然、スロムカ監督はベストメンバーを組むことができず、今季前半戦で全試合に出場したのはGKツィーラーとMFアンドレアセンの2人だけとなった。

縮まる降格圏との距離


ハノーファーは今季、6位以内という高い目標を立てて開幕に臨んだが、現状は13位でむしろ降格圏が気になる位置にいる。「後半戦が思いやられる」とため息交じりに話すのはツィーラー。2013年は本拠で多くの勝ち点を獲得することができたが、2014年は本拠ではメンヘングラートバッハ、バイエルン、レーバークーゼン、ドルトムントといった強豪との対戦が続く。この時期の結果次第では、一気に残留争いに巻き込まれる危険性もある。

監督の後任探しと攻撃陣補強


ハノーファーが後半戦に向けて始動するのは1月5日。監督の後任探しに加え、攻撃陣の補強も視野に入れているようだ。年明け、ホームでの勝ち点奪取が難しくなることは、日程を見れば一目瞭然。ウォルフスブルク、シャルケ、マインツと続くアウェー戦でいかに勝ち点を取れるかが、後半戦の明暗を分けることになる。

Jürgen Blöhs (ユルゲン・ブレース)