リーグ戦とカップ戦で対照的な成績

アイントラハト・フランクフルトは 3勝8敗6分で勝ち点がわずか15と伸びず、15位で前半戦を終了。ホームでは前半戦を通して1勝も挙げることができなかった。しかし残留争いの渦中にあるブンデスリーガでの成績とは対照的に、欧州リーグ、DFB杯のカップ戦ではいずれも勝ち残っており、34年ぶりの快挙を果たしている。

今季のフランクフルトは試合日程という面で運がなかったといえる。開幕からの6試合が、バイエルンおよびドルトムントとのホームゲームを除いて、すべてアウェーゲームだったのだ。しかしそんな厳しい日程の中でも、2勝3敗1分で勝ち点7を獲得し、まずまずのスタートを切っていた。

止まらない終了間際の失点


転機が訪れたのは第7節ハンブルガーSV戦。1点リードで迎えた86分に同点ゴールを決められ勝ち点3を取りこぼすと、続く第8節フライブルク戦でもやはり1点リードで迎えた85分に追いつかれ、さらに第9節ニュルンベルク戦でもまったく同じことが起こった。第11節、第12節では終盤での失点により敗戦を喫し、第13節シャルケ戦では再び終盤に同点弾を浴びる。

終盤での失点をどうしても止めることができないまま、取りこぼした勝ち点は単純計算で10。原因としては欧州リーグ、DFB杯の影響で日程が過密化したことが挙げられる。疲労の蓄積が、ブンデスリーガでのコンディションおよび集中力の維持を妨げる結果となった。

シュベークラー、マイヤー、ユング、ローデら中心選手の欠場は、この厳しいチーム状況に追い打ちをかけた。フェー監督は「3つの大会(ブンデスリーガ、DFB杯、欧州リーグ)に参加していることが大きな負担になった。カップ戦でいい試合ができたことは良かった。いずれにしても、これはいい経験となりチームを成長させてくれることだろう」と過密日程に悩まされた前半戦を振り返る。

カップ戦での好調


カップ戦では申し分ない結果を出しており、欧州リーグでは決勝トーナメント1回戦、DFB杯では準々決勝まで駒を進めている。フェー監督は「うちがカップ戦向きのチームであることには疑いの余地がない。本当にうまく戦えている」と語る。

冬季リーグ中断期間は、ブンデスリーガでの順位向上を狙った補強が行われる可能性もある。しかしフェー監督は「補強だけで問題が解決するとは思っていない。選手数が増えることで、不満を感じる選手が出てくることも考えられる。数だけ増やすのは逆効果」と消極的。スポーツディレクターのヒュープナー氏も「まずは移籍市場をよく見ることが重要。ただ少ない投資で即戦力を見つけるのは難しいだろう」と悲観的な考えを示している。

新年はカップ戦でついに強豪と対戦


フランクフルトは後半戦、多くの難しい試合を控えている。DFB杯でのドルトムント戦、欧州リーグではFCポルト(ポルトガル)戦が待ち受けており、いずれも勝算は高くない。しかしMFフルームが「新年の試合には、わくわくさせられる」と話すように、選手は期待に胸を膨らませているようだ。フェー監督にとっても、手腕の見せどころだ。

ブンデスリーガ第18節は前半戦で大敗したヘルタ・ベルリンをホームに迎える。第16節でレーバークーゼンを破った時のような勝負強さをみせることができれば、雪辱を果たすことができるはずだ。待望の本拠初勝利をサポーターにプレゼントし、残留へ向けいいスタートを切りたい。

Alexander Dionisius (アレクサンダー・ディオニシウス)