先発外れ、チームとともに低迷

ブンデスリーガに所属する日本人8選手にとって、今季前半戦は明暗を分ける形となった。bundesliga.comではそれぞれの活躍を数字データを交えて紹介する。

フランクフルトの日本代表MFにとって、今季前半戦は試練のときとなった。昨季は日本人選手最多となる33試合(前半戦は全17試合)に出場したが、今シーズンはライバル選手の加入などによってレギュラーの座を失った。出場は日本人選手で最少の計693分、出場は11試合(先発は8試合、うちフル出場は2試合)にとどまった。

チームは開幕戦で昇格組ヘルタ・ベルリンに1-6で惨敗すると不調に陥り、リーグ戦に加え、昨季の躍進によって果たした欧州リーグ(EL)出場およびDFB杯という過密日程は選手にとって大きな負担となった。けが人続出にも悩まされ、前半戦は3勝8敗6分の勝ち点15、15位で折り返した。本拠では未勝利のまま終わり、離脱していた主力復帰後も完全復調とはいかず。しかしリーグでは残留争いを繰り広げる一方で、ELでは決勝トーナメント進出、DFB杯では8強に残るという34年ぶりの快挙を成し遂げている。

二面性を見せる今季のフランクフルトに対し、乾も複雑な表情で「ELで勝っているからまだましと言えばましだが、やはりリーグ戦で勝たないと」と語っている。個人的には途中交代や途中出場が多く、リーグ戦は無得点アシストなしに終わったが、DFB杯では1得点2アシストを記録した。それでも昨季の活躍に比べれば、まだまだ期待されるパフォーマンスからは程遠い。1対1の競り合いでの勝率36%と、ブンデスリーガの全MFで最低の数字。昨季16%だったパスミス率も、今季は22.4%に上がっている。ボールを正確につなぐ、奪われずに前へ運ぶなど、効果的な攻撃ができるようになることが大きな課題だ。

後半戦ではミスの少ないプレーでその存在感をしっかりとアピールし、まずは再び先発定着を目指したい。


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