16試合出場、ブンデスリーガ初ゴールで先発定着

ブンデスリーガに所属する日本人8選手にとって、今季前半戦は明暗を分ける形となった。bundesliga.comではそれぞれの活躍を数字データを交えて紹介する。

ハノーファーの日本代表DFにとっては、実り多き前半戦だったと言えるだろう。ポジションを争うライバルの主将チェルンドロが開幕前に負傷したことによって手にした先発の座だったが、試合を重ねるごとにパフォーマンスは向上し、説得力のあるプレーを見せた。前半戦17試合を終えてみれば最終節を除く全16試合に先発出場し、うちフル出場は13試合。通算で6試合出場という昨季から大きな飛躍を遂げた証だ。

しかしチームはアウェー8戦全敗という戦績によって、前半戦を下位の13位で折り返すことになった。エースFWヤコナンの負傷離脱や出場停止選手の続出など、厳しい状況下での戦いを強いられたとはいえ、ホームでは昨年通算3敗しか喫していないだけに悔やまれる結果だ。

酒井個人は出場時間1364分で日本人選手2位となっただけでなく、第11節ブレーメン戦では25mからの豪快なミドルシュートをネットに突き刺し、ブンデスリーガ初ゴールも決めた。酒井本人は「あれはおまけみたいなものなので」と謙虚だが、この節のベストゴール候補にも入り存在感は十分に見せつけている。1対1の競り合いでの勝率は、昨季の49%から61%へと飛躍的に向上。日本人離れした体軀を存分に活かし、欧米選手とも互角以上に渡り合えるようになってきている。

しかしメンヘングラートバッハ戦、ドルトムント戦でそれぞれPKを献上するなど安定性に欠ける部分もあり、後半戦でもレギュラーの座を確実に手中にするためにはより正確なプレーが求められる。最終節での先発落ちについては「気が引き締まった」と話しているが、前半戦終了後にクラブはスロムカ前監督の解任に踏み切り、チームはコルクト新監督のもと、再スタートを切っている。酒井にとっては、冬季合宿や強化試合を通じて新監督にアピールし、あらためて先発の座を獲得するチャンスでもある。


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