けがに苦しんだ昨季から一転、開幕から先発定着

ブンデスリーガに所属する日本人8選手にとって、今季前半戦は明暗を分ける形となった。bundesliga.comではそれぞれの活躍を数字データを交えて紹介する。

シャルケの日本代表DFはドイツ4季目の今シーズン前半戦、第3節ハノーファー戦、第15節フライブルクを除く15試合に先発出場し、総プレー時間は1350分で日本人選手では第4位となった。メンバー外となった2試合はいずれも負傷によるものであり、けがに悩まされポジション獲りに苦しんだ昨季から一転、今季は開幕からレギュラーの座をガッチリとつかんだ。

しかしチームはリーグ開幕戦で引き分けるとその後は2試合続けて敗戦を喫し、第4節でようやく初勝利。徐々に復調はしたものの、チーム全体の調子の波が大きく、第17節が終了するまで昨季のような安定したパフォーマンスを取り戻すことができなかった。結局は欧州リーグ(EL)出場権獲得圏内の6位にですら入れず、7位で前半戦を折り返した。DFB杯ではホッフェンハイムに惨敗し3回戦敗退。欧州チャンピオンズリーグ(CL)ではかろうじて決勝トーナメント進出を果たしたが、グループステージでチェルシー(イングランド)に2度完敗するなど、先行きに不安を残した。

内田個人は昨シーズン何度も離脱する原因となった太もも肉離れを克服し、主力選手の多くがけがで鮮烈を離れる中で先発の座をしっかりとキープ。チームが不振のときも「チームは生きものっぽくて、悪いときは悪いけどいいときはいい。その流れっていうのはある。悪いときは、良くなることを信じて我慢することが大事だし勝負の運の流れというのはすごくある。うまくいくときは何をやってもうまくいくし、ダメなときは何をやってもダメ」と、あくまでも落ち着いて自分のプレーを貫き通したことが、比較的安定したパフォーマンスにつながったと言えるだろう。

チーム全体の成績上昇を呼び込むまでには至っていないが、CLでは初ゴールを挙げるなどの活躍を見せる内田はチームにとって不可欠な存在に成長している。目標とするCL出場権獲得のために、後半戦でも引き続き冷静なプレーでチームを屋台骨として支えることが期待される。


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