気持ちの吹っ切れた岡崎、ゴール量産に期待

ブンデスリーガ第12節、日本代表FW の所属するマインツと同MF のアイントラハト・フランクフルトによるダービーが行われた。試合を通して一進一退の激しい攻防が繰り広げられたが、88分の決勝ゴールでマインツが劇的勝利を収め、2試合ぶりに勝ち点3を獲得した。

今季は3連勝での好スタートを切ったマインツ。第3節終了時点では4位につけ、周囲に大きな期待を抱かせた。しかしその後は4連敗を含む6試合勝ち星なしと苦しみ、一時は14位まで順位を落とした。チームの転落とともに、開幕戦でゴールを挙げた岡崎の調子も下降線をたどり、ようやく第2号が生まれたのは第10節ブラウンシュバイク戦でのことだった。この試合では岡崎の2得点で、マインツが7戦ぶりに勝利を挙げている。そして前節ではアウクスブルクに1-2で敗戦。完全にチームを立て直したとは言いがたい状況だった。

そんな中で迎えた今節は、ダービーということもあり観衆もチームも大きな盛り上がりを見せ、その上で試合終了間際に決勝弾を挙げての勝利は格別なものだっただろう。岡崎自身はゴールこそなかったものの、以下のように手応えを口にしている。

「今の自分の状態は練習からすごくいい。ドイツに来てから2年、3年は点を取る形がイメージができなかったけど、今はクロスからも裏に抜けてからもある。自分の中ではすごい充実を感じてる。そういうイメージがあるから、プレーでも自信につながってると思うし。満足はできないけど、プレーに関しては悪くないなと思います」。

それでもやはり、チームから信頼され続けるためには得点が必要。そのために足りない部分も自覚はしている。

「今はある意味、前だけ見て、ボールだけ見て、みたいな。それだと練習でもけっこう監督にも怒られるんですけど、パス出せみたいな感じで。それぐらいやらないとチャンスも来ないと思うし、ちょっと今はチャレンジしてみてるって感じポジティブでやってます」。

ブラウンシュバイク戦の2ゴールで、これまでの迷いが吹っ切れてより前向きにプレーに取り組めるようになったのは間違いない。チームとともに、岡崎にはより一層の成長が期待されている。

また、この試合で脚光を浴びた選手がもう1人いる。マインツのGKロリス・カリウスだ。トップチームの守護神2人がそれぞれ出場停止と負傷のため今節欠場となり、急きょ代役を努めたのはセカンドチームでプレーしていた20歳の若者だった。フランクフルト戦では4本のシュートをセーブし、最終的に無失点に抑えた。マインツにとっては、新たな才能の発掘となった一戦だったといえる。チームはまだ5勝6敗1分と負け越している。ここからチームをどう引っ張り上げていくのか、どれだけ巻き返せるのか、「若き闘将」と呼ばれるトゥヘル監督の手腕にも注目だ。