5日の記者会見にはボアテング(左)とケラー監督(右)の2人が出席した
5日の記者会見にはボアテング(左)とケラー監督(右)の2人が出席した

敵地でチェルシーに挑む

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ボアテング「守備に重点置きカウンターで点を取りに」

日本代表DFが所属するシャルケは11月6日、欧州チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第4節でチェルシー(イングランド)と敵地ロンドンで対戦する。

グループEの上位2チームが直接対決するこの一戦は、シャルケにとってグループステージで最も難しい試合になると思われる。バーゼル(スイス)、ブカレスト(ルーマニア)との比較では、やはりイングランドの強豪チェルシーが格段に高い戦力を誇っていることに疑いはない。それに加え、2週間前の第3節ではホームで0-3と完敗している。この時はカウンターからの失点が命取りとなったが、今回はシャルケがカウンターから得点を狙う方針のようだ。

「守備に重点を置いて、カウンターで点を取りに行く」と戦略を明らかにしたのは、5日の記者会見に出席したMFボアテング。勝ち点6で並ぶ2チームの上位決戦を前に「ベルリンでの勝利でチームは勢いづいている、ここでも勝ち点を取りたい」と意気込みを語った。シャルケの精神的柱となっているボアテングが重要な役割を担うのはもちろんのこと、ヘルタ戦で得点したFWソロイ、MFドラクスラーも勝利のカギを握る選手となる。少ない決定機から得点できるかが明暗を分けるだろう。

ケラー監督は「この試合で勝ち点が取れたら、大成功といってもいい。トーレスが出られなくても、それは同じ」と謙虚な姿勢を貫いた。「早い時間帯で失点すると、チェルシーが圧倒的に有利になる。そこだけは注意が必要」。3位バーゼルが勝ち点差2で追っていることを考えても、この一戦で勝ち点が取れるかどうかで決勝トーナメント進出の可能性が大きく変わってくる。得失点差での優位を保つためにも、大量失点だけは避けたい。

以上の状況から内田を含むディフェンスラインには高いプレッシャーがかかる試合となるだろう。シャルケがブンデスリーガでも今季すでに22失点と、1試合平均で2得点を許しているだけに、守備は大きな不安要素だ。2日のブンデスリーガ第11節ヘルタ戦ではGKヒルデブラントが好セーブをみせていたが、今回もボールに触る機会が多くなるとみて間違いない。

シャルケはここ2週間でチェルシー、ドルトムントと立て続けに欧州の強豪相手に完敗したが、今回も力の差をみせつけられる結果になるのだろうか。ドイツ名門の底力に期待したい。