新監督デビュー戦は引き分けも好感触つかむ

第10節、敵地でシュトゥットガルトに挑んだMF長谷部誠と清武弘嗣のニュルンベルクは、今季7度目となる引き分けに終わった。シーズン初勝利は再びお預けとなったが、長谷部は試合後、復調への確かな手応えを口にした。

ニュルンベルクは今季、勝てない日々が続き指揮官交代に至った。ヘルトヤン・フェルベーク新監督にとってデビュー戦となった今節では、やはり監督交代によって不振からの脱却を遂げたシュトゥットガルト相手に、互角の戦いを演じた。開始3分で失点を喫し序盤はミスが続いたものの、徐々に流れをつかみ始めると攻撃的なサッカーで度々チャンスを作り出した。長谷部は試合後、次のように振り返っている。

「新しい監督が来てまだ3回くらいしか練習してなかったんですけど、とにかくその短い時間の中で戦術をやった感じ。チームとしてもぜんぜん違う、前へという意識が攻守で強くなっている。きょうのゲームもやっていて明らかに自分たちのサッカーが変わってきてるし、もっと積み重ねて突き詰めていけば面白いんじゃないかと思う」

開幕10戦で3敗7分。勝利こそないが、負けが込んでいるわけでもない。しかし勝ち切れないことは「すごくもやもやした感じ」(長谷部)。チームが今必要とするのはやはり勝ち点3の獲得だ。そのための課題はまだ多い。 「最後のペナルティエリア内の精度がこのチームは僕自身もまだまだ低い。チーム全体として上げていかないと点は取れない」と、長谷部は気を引き締める。

そして清武も「今回の監督はすごく攻撃的で、攻撃のために守備をしろと言う。これが浸透すればいいなと思うし、決めるところを決めていたらきょうも勝ってた。チームは悪い方向にいっていないので、もっと良くなる」と、同様の見解を示し、「早く1勝したい」と、心情を吐露した。

フェルベーク監督は「(引き分けの)結果は悪くないが、試合内容はもっと改善されなくては。ただ、守備は良くやったし、追加点を奪えるチャンスもあった。満足はしている。次の試合では勝たなければならない」と話し、チームの戦いぶりにはまんざらでもない様子。次節は、やはり降格圏から抜け出せないフライブルク戦とあって、初勝利を挙げるには格好の相手だ。それまでの1週間で、どこまでチームにフェルベークイズムを浸透させられるのか。名指揮官の腕の見せどころだ。