第8節を終え未だ勝ち星なし、不調の原因は?

日本代表MFと同MFのニュルンベルクが窮地に立たされている。今季は第8節を終えて3敗5分と、開幕から未だに勝ち星なし。前節ではハンブルガーSVに0-5で大敗を喫し、しびれを切らしたクラブ幹部は昨季後半戦から指揮を執るウィージンガー、ロイタースハーン両監督の解任を決断した。

今回解任された両監督は元々、ニュルンベルクのU23チームを指導していたが、ヘッキング元監督のウォルフスブルク移籍に伴い、トップチームの指揮官に抜擢された。決して期待値は高くなかったが、新体制でスタートした昨季後半戦では勝ち点24を積み上げ、前半戦を4点上回った。これで信頼を勝ち取った両監督の契約が更新されたのは当然の流れだろう。昨シーズン同様の結果が期待された中で、今季の不調の原因はどこにあるのだろうか。

ウィージンガー前監督は就任当初から「フレキシブルで柔軟な攻撃」を目指し、それまでの守備重視でセットプレーからの得点に頼った攻撃にメスを入れた。しかし、狙いの素早い切り替えは機能せず。得点でも、昨季通算39ゴールのうち半数がセットプレーから生まれる結果となり、セットプレー依存からの脱却は失敗に終わった。また、今季前節では中盤をひし形に組む4-4-2の試みが裏目に出て5失点を喫した。

8試合で17失点という結果の背景には、クラブの強化戦略上の失敗がある。今夏、CBクローゼ、守備的MFシモンズという昨シーズンの守備の要となった2選手がニュルンベルクを去った。それにもかかわらず、攻撃的サッカーを目指すクラブ幹部は決定力のあるFWギンツェック、FWドリミッチら攻撃陣の補強を優先させ、守備は穴が開いたままとなった。移籍期限最終日に長谷部が加入し、中盤でのパスの回りは良くなったが、まだ試合結果には反映されていない。

ウィージンガー前監督は、ハンブルガーSV戦の後「こんな試合の後では何もコメントしようがない」と、絶望感だけを残してニュルンベルクを去って行った。まだシーズンは始まったばかりとはいえ、ニュルンベルクは例年、残留が焦点となるチームだ。プリンツェン暫定監督がどの方向にかじを切るかが、残留争いの明暗を分けることになるだろう。