4-1で大勝するも、課題が浮き彫りとなった第8節

第8節でアウクスブルクに4-1で大勝した日本代表DFのシャルケ。結果だけを見ればチーム状況は良さそうだが、ファンの反応、選手およびクラブ関係者のコメントからはそれとは正反対の状況が浮かび上がる。

同試合では、攻撃の場面でもファンから野次が飛ばされた。理由は、序盤から数的優位の状態だったにもかかわらず、終盤まで試合を決定付けることができなかったことだろう。ポゼッション率でこそ70%と高い値を記録したが、シュート数の比較では13対10、クロス数は12対14、CKは2対3と決定機の数で差をつけることができなかった。

また今季のシャルケの攻撃が、ボアテング、ファルファン、ドラクスラーといった高い個人能力を持つ選手の“一発“に依存していることも、徐々にファンの不満感を膨らませている。第4節のマインツ戦、欧州チャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第2節のバーゼル(スイス)戦はまさにその典型だろう。マインツ戦ではボアテングが、バーゼル戦ではドラクスラーがミドルシュートを決めてシャルケを勝利に導いたが、いずれの試合も攻撃の組み立てという点ではうまくいっていなかった。

試合終了後には、選手からも反省の声が聞こえた。ヘーガーとノイシュテッターは「またしても集中力不足だった」と前半の先制点を決められた場面を振り返る。ドラクスラーも「まだ気持ちの面でピッチに立てていなかった」と集中力の欠如を指摘。また、スポーツ・広報担当取締役のヘルト氏は、「数的優位だったにもかかわらず、素晴らしい試合内容だったとはいえない」と不満を隠せなかった。

一方でケラー監督は、決して満足できる試合内容ではなかったがと前置きした上で「20日間で公式戦7試合があり、チームにとってはプレッシャーも大きい中で」勝ち点3の獲得に成功したことを評価。また若手の活躍についても触れ、ブンデスリーガで初得点を決めたマイヤー、さらにヘーベデス、ドラクスラー、コラジナッチ、アイハンらシャルケのユース出身5選手が同試合に出場したことについて「喜ばしいことだ」とポジティブな面を強調した。

だがこのような事実も上がらないパフォーマンスの言い訳にはならなず、シャルケがいまだ模索状態にある感は否めない。ケビンプリンス・ボアテングの加入で高まった上昇機運もいつまで続くか分からない以上、チームとして一刻も早く解決策を探し出す必要があるだろう。