ドルトムント、レーバークーゼンがバイエルンの独走に待ったをかける

第8節、バイエルンレーバークーゼンと引き分けて勝ち点1を得ると、メンヘングラートバッハ戦で今季初黒星を喫したドルトムントの首位陥落が決まった。これをもって昨季王者のバイエルンが本来あるべき位置に戻ったわけだが、今季は開幕から首位の座を守り抜いた昨季とは大きく状況が異なっている。

順位表を見れば一目瞭然だが、第8節の終了時点で首位は6勝2分のバイエルン。それに2位ドルトムントと3位レーバークーゼンが6勝1敗1分で続き、3位までが大混戦となっている。開幕前はバイエルンの2年連続での独走を予想する声もあった中、ふたを開けてみればレーバークーゼンを含む3チームによる激しい首位争いがブンデスリーガを盛り上げている。第8節は節目ともいえる重要なものとなった。

上位決戦となった第8節バイエルン対レーバークーゼンでは、バイエルンが終始主導権を握った。シュート数はレーバークーゼンの7に対して25、ポゼッション率は約70%と、大差をつけて勝利してもおかしくない内容だった。しかし先制直後にワンチャンスで追いつかれると、どうしても2点目が奪えず勝ち点1を分け合う結果に。MFミュラーは「サッカーでは時々こういう不可解なことが起きるもの」と不運を嘆いた。

それでも快勝した欧州チャンピオンズリーグのマンチェスター・シティー(イングランド)戦からもうかがえるように、チームの調子はいい。ルンメニゲ社長も「いまウチのチームは最高レベルのプレーができている。グアルディオラ監督の功績だ」と満足している。第9節以降はマインツ、ヘルタ・ベルリンと格下との対戦が続くため、もうしばらく首位にとどまることが予想される。

一方、かろうじて勝ち点1をつかんだレーバークーゼンだが、この引き分けを運が良かったと片付けてしまうのは安易だろう。バイエルン相手に1失点でしのいだ堅い守備、少ないチャンスからゴールを奪った決定力の高さなど、このチームには引き分けるべくして引き分けたといえる強みがある。守備ではU23ドイツ代表GKのレノが、バイエルンのスター攻撃陣が容赦なく放つシュートを好セーブし続けた。攻撃陣も昨季得点王のキースリングをはじめ、今季6得点のサム、ハンブルガーSVから今夏移籍した孫(ソン)と決定力抜群のメンバーが揃っており、この試合でも失点直後に追いついた。

首位陥落となったドルトムントは、第8節でメンヘングラートバッハに今季初黒星を喫した。これまではチーム得点数が21でリーグトップ、また第7節までは全試合で先制するなど、他チームに追随を許さない勢いをみせていた。しかし、この勢いにも陰りが出てきた。主力の負傷離脱が相次いでいることが原因だ。今季はすでに主将ケール、MFギュンドアン、DFピシュチェクらが長期欠場しているが、10月7日にロイス、ベンダー、ホーフマンらMF3選手の負傷が発表された。また前節で退場処分となった守備の要フメルスも第9節で出場停止となり、チームは大きな危機に直面している。仮にこの状態が続けば、上位3チームによる首位争いから最初に取り残されるのはドルトムントになるかもしれない。