好調のシュトゥットガルト、引き分けも3戦負けなし

日本代表DF酒井高徳のシュトゥットガルトが好調だ。開幕3連敗を喫するとクラブはラバディア前監督との別れを決意。U17チームで監督を務めていたシュナイダー氏が新指揮官に就任した。以来、リーグ戦では3戦負けなしとチーム作りの順調さをうかがわせている。

アイントラハト・フランクフルトをホームに迎えた第6節、シュトゥットガルトは14分に先制を許すも、その2分後には将来有望な17歳FWウェアナーが同点弾。後半ロスタイムに獲得したPKをエースFWイビシェビッチがまさかの失敗に終わり3連勝を目前で逃したものの、敗戦を喫したわけではない。何よりも、以前は失点を喫するとそのままペースを崩し負けることの多かったシュトゥットガルトだが、この試合では直後に追いついている。

「プラスなのはチームの状態がすごく良い。ボールを回そうとする意識もあるし、しっかり守れている。セットプレー以外はそれほど危ないシーンもなかった。(点を)取られても取り返せる力があるところはチームの調子のいいところかな」

そう分析する酒井はフル出場したこの試合、最終的に同点弾につながるプレーの起点となった。右サイドを駆け上がったMFハーニクが酒井からのスルーパスを受けるとシュート。フランクフルトGKトラップに弾かれたが、これで獲得したCKから同点に追いついた。このシーンを酒井は次のように振り返っている。

「マーティン(・ハーニク)がすごくいいタイミングで走ってくれてたんで。スルーパス出してあげればそのまま、マーティンだったらいけるかなあって思ってたし。取って受けたボールを、そのままスルーパスでダイレクトで出したって感じだったんで。あのシーンに関してはマーティンがよく走ってくれたかなと思います」

また、「守備に関する指示がすごく細かい」と印象を語っていたシュナイダー監督の練習についても明かした。

「数的不利の状態でのカウンタ-対応の練習をけっこうするんで、その辺はいつ遅らせるのか、いつアタックしに行くのかっていうのは、けっこうチームというかラインとして意識ができているのかなって思います。本当にボールポゼッションをしたいっていう意思がトレーニングからすごい伝わるし。今はやることが一つにまとまってるっていう感じはすごくするかな。チーム状態は非常に良いかなと思います」

シーズン開幕前は「今季は左サイドバックで勝負したい」と話した酒井は、ディフェンス陣にけが人が続出したこともあり、これまでは昨季と同様に右サイドバックでの出場が続いている。また、DF出身のシュナイダー監督が守備的なサッカーを好むことから、持ち前の攻撃参加は抑えたプレーとなっているが、チームへの貢献を第一に考えている。

「自分のスタイルじゃないって感じはしますけど、チームが勝てることが取りあえずは一番だと思うし、その中で自分ができることをしっかりやろうと思ってるし。まあいい経験になるのかなって思いながらしっかりやっていこうとは思ってます」

第6節を終えて現在12位。EL出場権を獲得できる6位との勝ち点差はわずか2。一時は自動降格圏内に位置したことを思えば、まだまだ巻き返しの可能性は十分残されている。シーズンはまだ始まったばかり。今後の上昇が期待される。

第6節ゲーム写真へ