細貝(左)は開幕戦に続きボランチでフル出場。清武との日本人対決が実現した
細貝(左)は開幕戦に続きボランチでフル出場。清武との日本人対決が実現した

清武、FKから同点弾

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清武と細貝ともにフル出場、試合は引き分け

ニュルンベルク 2-2 ヘルタ・ベルリン

ブンデスリーガ第2節最終日は8月18日、2試合が行われ、日本代表MFとMFが所属するニュルンベルクは本拠地で日本代表MFのヘルタ・ベルリンと2-2で引き分けた。清武は右MFでフル出場し、1-2で迎えた89分にFKから同点ゴールを決めた。細貝は守備的MFでフル出場。金崎はベンチ外だった。


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前節ホッフェンハイムと引き分けたニュルンベルクは、同節に途中出場していい動きをみせたドリミッチが先発入り。ヘルタは6-1で歴史的大勝を果たした開幕戦から、けが人の続出したディフェンス陣を大きく入れ替えたが、その他のポジションでは前節で勝利に大きく貢献し高評価を受けた細貝が先発するなど変更はなかった。

序盤はアウェーのヘルタが高いポゼッションで試合をコントロール。10分には細貝が起点となったコンビネーションからFKを獲得し、ベンハティラがゴールわずか上に外れる惜しいシュートでゴールに迫った。他方、ニュルンベルクはリズムに乗れずにいたが、セットプレーから何度か好機を作る。21分には清武がFKからFWギンツェックのポスト直撃のヘディングシュートを演出し、先制の絶好機を作った。試合が動いたのは40分、ニュルンベルクのギンツェックがドリブル突破で相手DFを引き付け、裏に抜けたドリミッチにスルーパス。GKと1対1になったドリミッチが落ち着いて自身のブンデスリーガ初ゴールを決め、長い均衡を破った。

後半は1点を追うヘルタが攻勢を強める。序盤は落ち着いて守るニュルンベルクに対し好機を作れずにいたが、55分に主将ルステンベルガーがスルーパスに合わせて裏へ抜け出すと、GKと1対1の絶好機に。しかしここはシュート動作に入ったところでDFに滑り込まれ、同点弾はお預けとなる。ようやく追いついたのは61分、ペナルティエリア内でパスを受けたFWアラギが振り向きざまに放ったシュートが、ニュルンベルクのDFダバンリに当たって角度を変え、ゴールに吸い込まれた。

1-1となってからもヘルタが優勢を保ち、78分には逆転に成功。バウムヨハンがファウルを受けて獲得したPKを途中出場のロニーが落ち着いてゴール左隅に決め2-1とした。このままヘルタが逃げ切るかに思われたが、89分にペナルティエリア右手前でギンツェックがファウルを受け、絶好の位置でFKを獲得する。ここでキッカーを務めたのは清武。集中して狙い澄ましたシュートは、きれいな軌道を描き、壁を越えてゴール左上に突き刺さった。このゴールから間もなく試合は終了し、清武の同点弾でニュルンベルクは今季初黒星を免れた。

試合後、清武は「次はバイエルン戦なので、きょうは絶対に勝っておきたかった」とこの一戦の重要性を強調。狙いの勝ち点3は取れなかったが、ほっとした表情をみせた。細貝は「最後守りきらなきゃいけないところをやられてしまったのは、チームにとっては負けたかのような雰囲気」と勝利を目前で逃したことに落胆している様子だった。


ドルトムント 2-1 ブラウンシュバイク


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監督同士は1995年から2001年までマインツでの元チームメートという2チームが顔を合わせたこの一戦。昇格チームのブラウンシュバイクが強敵ドルトムントにどのような戦いぶりをみせるのか注目されたが、序盤は予想通りドルトムントが攻めこむ展開となる。ポスト直撃シュートや惜しいチャンスが続き先制は時間の問題と思われたが、ブラウンシュバイクは徐々に前へボールを運び始め、前半はドルトムントが圧倒しながらも0-0で折り返す。

後半に入ってもドルトムント優勢は変わらない。51分、52分、54分とベンダー、シャヒンそしてレバンドフスキが立て続けに近距離からのシュートを放つが、枠をとらえることはできない。カウンターを狙いたいブラウンシュバイクだが、ドルトムントの激しい攻撃の前にゴールを守るのが精一杯。そして75分、ついにドルトムントがゴールラインを割るフメルスとのワンツーから21歳の新鋭ホーフマンが角度のないところからファーへ右足で蹴り込み、自身のブンデスリーガ初ゴールを挙げた。さらに86分にはロイスが追加点、2-0とリードを広げる。ブラウンシュバイクは89分にクラッツがなんとか1点を返すが反撃はここまで。ドルトムントが開幕戦に続き勝ち点3を獲得し、クロップ監督の同クラブ指揮官として100勝目を祝った。