新生ヘルタ・ベルリンの核

【ベルリン発・bundesliga.de編集部】 ヘルタ・ベルリン今季開幕試合アイントラハト・フランクフルトとの一戦では見事な得点力をみせた攻撃陣へ多くの称賛が寄せられた。しかしその中核となっていたのは、間違いなく今夏チームに新加入した日本代表MF 細貝萌である。

サミ・アラギは2得点2アシスト、アドリアン・ラモスは2ゴール。アレクサンダー・バウムヨハンは2アシスト、エニス・ベンハティラは1アシストを記録した。6-1でフランクフルトを下した試合後、だれもが夢中で彼らについて語り合ったのは言うまでもない。4選手ともに、ゴールへの推進力とその強さをみせつけたのだから。

チームの心臓と脳


だがその際に、最高のパフォーマンスをみせた選手は本当の攻撃的プレーヤーではなかった。細貝は守備的MF、つまり攻守の切り替えを指示し、チームの心臓そしてブレーンとして出場していた。ほぼすべての攻撃を、スピードある正確なパスで組み立てていった。同時に、素晴らしい走力や優れたポジショニングによって何度もボールを奪った。

85%以上と高いパス成功率は、プレーの正確性を示した。しかし細貝本人は、先発入りには確信を持っていなかったという。「試合のちょっと前に出場が分かって驚いた」。Jリーグ浦和時代にはセンターバックとしても出場経験のある細貝は今夏、日本代表としてコンフェデレーションズカップに参加したためプレシーズンの大部分を逃した。そのため“ハジ”(細貝の愛称)は、14日(水)に行われた親善試合日本代表対ウルグアイへの出場も辞退した。日本人選手としては異例のことだ。

新たな2列目中央


ヨス・ルフカイ監督は土曜の開幕戦後、細貝についてこう語っている。「細貝はきょう、本当に素晴らしかった」。さらに「チーム全体と同じようにね」と付け加えた。しかし監督も、細貝のパフォーマンスに驚かされた多くの人間の1人であっただろう。ヨハネス・ファンデンベアクゼバスティアン・ラングカンプ、そしてバウムヨハンのように、細貝のことも監督はすでによく知っていた。

細貝の先発出場は、おそらくルフカイ監督としては非常に大胆な行為だったかもしれない。昨シーズン、ヘルタはペーター・ニーマイヤーペア・クルーゲロニーというボランチによって昇格を果たした。このポジションが、今季開幕戦ではまったく変わっていたのである。細貝とダブルボランチを組んだのは、新主将ファビアン・ルステンベルガー。2012/13シーズンはCBとしてプレーしていた選手だ。そしてトップ下には、昨季2部ではトップ選手だったロニーに代わり新加入のバウムヨハンが入った。

報われた信頼


次節、アウェーでのニュルンベルク戦では、ルフカイ監督がこのメンバーを変更する可能性は低いだろう。たとえロニーがプレシーズン開始時期には低かったフィットネスの改善をみせたとしても、そしてともに途中出場したクルーゲとのコンビネーションの良さを発揮し6-1となる得点を挙げ、信頼を示したといってもだ。現時点での守備的MFのレギュラーを変更しなくてはならない理由はない。

システムについても同様だ。プレシーズンでは、監督はバウムヨハンとロニーのコンビネーションを確認するために4-1-4-1も試した。しかしどちらかといえば考えられるのは、守備力の高いクルーゲをバウムヨハンに代えて出場させることだろう。しかしニュルンベルクでは、ヘルタが相手と同等の目線で戦えると考えられる。

アンドレ・アンチュエロ(Andre Anchuelo)