岡崎とミュラー、2人のキープレーヤー

昨季は13位に終わったマインツ。しかし今シーズンの開幕戦、シュトゥットガルトと接戦の末に3-2で競り勝ち、白星スタートに成功した。その立役者となったのがドイツ代表MF、そして今夏から加入した日本代表FWの2人だ。ミュラーは先制弾と3点目の決勝ゴール、そして岡崎は貴重な2-1となった一度目の勝ち越し点を決めた。

マインツの本拠コファス・アレーナで行われたこの試合、岡崎が古巣相手にどのようなプレーをみせるのか、ゴールを奪うことができるかに注目が集まっていた。シュトゥットガルトでプレーした昨季、決めたゴールはわずか1。もっとも先発出場は11試合と少なく、本人の言う「ゴール前での感覚」を取り戻すことは難しかった。そのため心機一転、新たな環境でのチャレンジを求め、「前線から守備がしっかりしていてコンパクトになる時もあり、戦術が浸透している。好きなチームの一つ」というマインツへの移籍を決めた。

プレシーズンの強化試合では、ゴールはなかったものの「フィット具合はかなりいい感じ。切り返しの部分でも自分の身体が動いているのを感じる」と、調整の順調さをうかがわせるコメントも出ていた。そして迎えた開幕試合、対戦相手は昨季まで所属したシュトゥットガルト。

「もちろん色んな気持ちはあるけど、シュトゥットガルトへの感謝の気持もある。その気持を全力プレーで(表現して)、勝って自分の力を証明したい。点を決めたい、単純にそれだけ」。そう試合前に話していた岡崎は、見事に有言実行してみせた。左MFでフル出場し、65分、昨年12月1日(第15節フュルト戦)以来となるゴールに全身で喜びを表した。

そしてこの日、右サイドハーフとして輝きを放ったのが25歳のミュラーだ。173cm66kgと小柄だが、14分に決めた先制ゴールではテクニカルな動きとスピード、さらに大柄な選手相手に当たり負けしない強靭さをもみせた。これまでブンデスリーガ54試合に出場し14得点を挙げており、ことし5月にはドイツ代表に初招集された旬の選手だ。シュトゥットガルト戦では4試合で5得点しており、今回は3度目の1試合2発となった。

今季、チームのキープレーヤーとなるのは、間違いなくこの2人だろう。岡崎は試合後、久々のゴールを以下のように振り返っている。

「ホッとしました。点を取る感覚も忘れていたので。チームに溶け込むためにも欲しかったし、自分にとっては大きいゴールだった。きょうは34試合のうちの一つ。これを毎試合続けられるようにしたい」。

ゴール前での嗅覚を取り戻した岡崎、そしてミュラーの両サイドハーフが生み出す多くのチャンスやゴールによって、チームの上昇も大きく期待できる。今シーズンのブンデスリーガでは、マインツが新たな旋風を巻き起こすかもしれない。