開幕節ウォルフスブルク戦を終えて

ハノーファーのDFは8月10日、本拠地でウォルフスブルクを2-0で下した試合に右サイドバックでフル出場した。試合後、取材ゾーンでのインタビューに笑顔で応えた。

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――フル出場。

酒井 最高の気分。ケガしてから、ここを目指してきた。(その目標地点を)最高のスタートで締めくくれた。いまは、ほっとしている。

――具体的にどんなケガだったのか。

酒井 右側の内転筋の肉離れ。筋肉の張りとかじゃなくて、完全な肉離れ。歩けなかった。7月中旬の合宿の前の強化試合だった(編集部注・7月11日)。合宿に行ったときは、「カップ戦も開幕戦も(間に合わず)出場は厳しいかな」という状況だった。だけど、うまく血が引いてくれた。ここ最近の目標は、きょうここに立てることだった。さらに完封。しっかり2対0で勝てて、よかった。

――きょうのプレーはよかった。

酒井 気持ちも入っていたし。ホームなので、このお客さんの前で負けることはできない。

――自分のプレーそのものを振り返ると。序盤はアーノルドとの競り合いが多かった。

酒井 すごく裏に走る、厄介な選手だった。でも逆に言えば「戻らない」選手なので、(うちが)カウンターでチャンスも作れた。あの選手を戻らせるようなプレー、自分が主導権を握るようなプレーをしていれば、もっと有利だったかもしれない。

――ゲームを振り返って。アーノルドが32分に一発退場し、クローゼが52分に2枚目の警告で退場し、とウォルフスブルクが9人になり、数的には圧倒的に有利だったにも関わらず、総じて『辛うじて』の勝利だったのでは。終盤に2点目を入れるまではヒヤヒヤで。

酒井 早く試合を決めないと苦しくなるのは、分かっていた。途中で流れが完全にあっちに行くこともあった。そういうところで、しっかり耐えられたのが大きい。自分自身でも、1対1の競り合いで負けた場面が2回あった。ブンデスリーガでやるからには、ああいう部分をなくして、守備を向上させないといけない。きょうのように、守備に重きを置いてスタートできれば、自然とカウンターも有効になってくる。

――試合前に監督から注意されたことは。

酒井 相手の、特にサイドの選手が張ってくる、というのは予想していた。だから「むやみに飛び込まないで」と。「飛び込むのは、低い位置ではいいけれど、高い位置ではやらないように」と。細かいところだけど、そういう指示だった。基本的に、「サイドバックとして、相手に仕事をさせない」ようにと。攻撃は、特に後半は(相手が9人なので)わざわざリスクを背負って行く必要もなかった。前半の最後のあの場面、ああいう有効的なところで・・・。

――フスティを目がけた、あのクロスは良かった。

酒井 (照れ笑いして、同時に首を横に振る) いや欲を言えば、もうちょっと前に出すべきだった。サボ(注・フスティの愛称)は、左利きなので。タイミングが。レベルが高くなってくると、ああいうところが試合を左右する。今後の課題。

――きょう右MFだった、新加入ビッテンクールトとの連係は。

酒井 すごく技術のある選手。彼も同じ時期に同じ部分を負傷していて一緒にリハビリをしたから、コミュニケーションは取れていた。もっともっと、いいコンビになっていけたら、どんな相手でも倒せるような、切り崩せるようなコンビネーションになると思う。

――きょうは何度か、酒井選手が上がっているのを見てもらえていないような場面もまだあった。

酒井 開幕戦だったので、みんな、硬いところもあった。慎重にやっていたのもある。徐々にほぐれていった。

――試合中に何度も水を飲んでいたのは、やはり筋肉のことも考えてか。

酒井 基本的に、昔から、飲まないとすぐにつっちゃうタイプ。きょうも最後につった。欲を言えば90分間、走り続けたいけれど、まだなかなかそこまでいかない。要所要所でいい動きができれば。

――ブンデスリーガでプレーし、コンフェデ杯に参加した日本代表組のなかでは、一番早くクラブに戻った。ハノーファーのスロムカ監督からの要請があったのか。

酒井 もちろん監督から、「できれば早く戻ってきてくれ」、という話はあった。自分自身も、コンフェデ杯で出ていなかったので、しっかりシーズンに入りたい、という希望もあった。ただちょっと飛ばしすぎてケガもしてしまった。そういうところで慎重にやっていければいい。

――休養が少なかったことで、体への影響は。

酒井 いや、自分としては、休みすぎて「なまる」のがイヤだったので、早くドイツに帰りたいとも思っていた。

――次の試合に向けて。

酒井 また来週1週間、練習。自分は今週、練習でサブ組に入ったこともあった。次の試合もしっかりピッチに立てるように、がんばりたい。