ブンデスリーガ今季みどころ

今夏、日本代表FWが加入したマインツは、またしても再編成の時を迎えている。多くの主力が抜けた一方で、主力候補の新しい顔ぶれが入ってきた。本籍のウォルフスブルクから昨季はニュルンベルクに期限付きで在籍したFWポルターは新加入。チームメート、ファン、監督のどれをとってもマインツは非の打ちどころのないクラブだ、と印象を打ち明けた。

今季は、2009年の再昇格から連続して1部に所属し5シーズン目となる。トゥヘル監督は調整期間に通常の強化合宿をせず、代わりにスイスで4日間、一風変わった合宿を行った。サポーターや報道陣との接触が禁じられた環境で、登山インストラクターを招き、登山やキャニオニングなどサッカーとは関連のない活動を通じた精神力強化が図られた。

高まるファンからの期待


昨季のマインツは前半戦で好調だったものの、後半戦は本拠地で2勝しかできず、結局13位に甘んじた。今夏FWソロイに加え、MFイバンシツとDFキルヒホフら主力が退団したため、新シーズンの戦力低下を危惧する声もある。チーム再編成はなにも今回が初めてではないが、ここ数年の好成績でサポーターの期待が高まっているのは事実。ハイデル・スポーツディレクターは「うちにとっては1部での1試合1試合が祝うべきもの」と謙虚な姿勢で、高まりすぎた期待にブレーキをかける。
今季のマインツは新しいサッカーを見せてくれそうだ。冒頭のポルターと、デュッセルドルフから加入のシャヒンにツートップを組ませる4-4-2、もしくは4-3-3という布陣も考えられる。トゥヘル監督は「選手の年齢構成、能力から言って、うちのチームは観客を熱くさせるサッカーを披露できるはず」と、イバンシツ、カリジュリ、ザバフニクらの退団をものともせず、自信満々だ。

次なるホルトビー、シュアレの発掘


チームを若返らせ、新しい刺激を生み出す目的で、今後成長が期待できる若手選手が7人獲得された。マインツとトゥヘル監督は若手の育成にかけては、確かな実績がある。現在トッテナム(イングランド)で活躍するホルトビー、チェルシー(イングランド)のシュアレ、今夏シャルケに移ったソロイが好例だ。

攻撃陣ではU21ドイツ代表のポルター、シャヒンに加え、国際大会での経験が豊富な日本代表FW岡崎が加入する。長期離脱中のFWチュポモティングも復帰し、マインツの攻撃力は一段と高まるだろう。

攻撃サッカーの確立


中盤ではドルトムントから加入のコッホ、シャルケからのモーリッツ、フュルトからのガイスが激しいレギュラー争いを繰り広げている。さらに欧州チャンピオンズリーグでの出場経験がある韓国代表DF朴柱昊(パク・チュホ)には左サイドバックで大きな期待がかかる。

これらハングリー精神旺盛な若手がチームに新しい風を吹かせることで、観衆を魅了するような、マインツならではの攻撃サッカーが確立するかもしれない。昨季後半戦以上の結果は約束されたも同然だ。

トビアス・シェヒター (Tobias Schächter)

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