ブンデスリーガ今季みどころ

昨季を4位で終え、今季の欧州リーグ本選出場権を獲得したフライブルク。欧州の舞台で戦えるのは2001年以来だが、シーズン前の今夏、他クラブから数々の主力を引き抜かれた。だが明るい希望をもたらす新選手の加入も。シュトライヒ監督にとっては、総じて納得のいく補強ができただろう。

7月中旬のオーストリア夏季合宿の直前は、例年通りクールダウンのため休養期間が与えられた。選手にとっては恵みのような数日間だったはず。今夏は6月24日の始動から2週間の練習が非常にハードだったからだ。ウィンタートゥア(スイス)、FCローザンヌ(スイス)との強化試合が組まれた週末は、試合前に12本の1000メートル走、筋力トレーニングが課せられ、選手の疲労度は限界に足していた。

過酷な練習メニュー



「今夏は序盤を2部練にしてかなり厳しいメニューをこなしてきた」と話すシュトライヒ監督は「それにしては、これまでの強化試合の結果は悪くなかった」と上機嫌だ。現段階では、FWクルーゼ、MFローゼンタール、MFマキアディ、MFフルーム、MFカリジュリら主力5選手の抜けた穴は、うまく埋められたように見える。

とりわけ、アーセナルから期限付きで加入するMFコクランの存在は大きい。フュルトからのMFクラウス、メンヘングラートバッハからのFWハンケら攻撃陣も猛アピール中だ。デュナモ・キエフ(ウクライナ1部)から獲得されたFWメーメディへに対するコーチングスタッフからの信頼はすでに厚く、開幕から先発入りする可能性もある。

FWハンケ ベテランとしての役割果たす



元ドイツ代表FWハンケは29歳のベテラン。「総合的に条件が合った」とフライブルク加入の理由を語る。「シュトライヒ監督と何度も話す機会を持ち、結果的にここが自分に合っていると考えるようになった」。自身の役割について「ブンデスリーガと欧州リーグの両方でいい結果を目指すなら、大きな負担に耐えるために高いプロ意識を持って生活しなければならない。こんなことを若手に伝えたりして、引っ張っていきたい」と話す。

スポルティング・リスボン(ポルトガル)から移籍したMFフェルナンデス、AJオセールからのCBジュリアンが先発に食い込めるとしたら、シーズン中盤以降になりそうだ。ペルガーはウィースバーデンへ期限付きで移籍、ウォルフスブルクから期限付きで加入のピラーは、昨季に負った十字じん帯損傷の回復が待たれる。

移籍市場の観察は続く



まだ獲得の必要性があるのは、司令塔としての役割をこなせるMF1人とFW1人。「9月に2試合をこなす週が何度かある」と主将シュスターは、12年ぶりの欧州の舞台進出を意識している。「チームとしての団結力が問われることになる。現段階では非常に上手くいってると思う」。

チームの雰囲気は昨季以上にいい。ザイアー氏、ハーテンバッハ氏が2人体制で務めるスポーツディレクターは、クラブ幹部も納得の補強を成功させた。多数の主力選手が「解約条項」を行使しフライブルクを去ったことは、前スポーツディレクターであるドゥーフナー氏の責任とも見られる。

ただ、移籍金収入によってフライブルクの資金力が格段に上がったことは事実だ。ハンケやコクランは、1年前ならフライブルクへの移籍などまったく考えもしなかっただろう。シュトライヒ監督は「土台はできた。新加入選手はかなり意気込んでいる」と開幕を心待ちにしている。

クリストフ・ルーフ (Christoph Ruf)

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