ブンデスリーガ今季みどころ

日本代表MFが所属するアイントラハト・フランクフルトにとって、期待と不安が入り混じるシーズンが始まろうとしている。昇格1年目の昨季前半戦でセンセーショナルな快進撃をみせたチームは、後半戦でこそ失速したものの、欧州リーグのプレーオフ出場権が得られる6位でシーズンを終えた。2年目となる今季は、昨年以上の期待を背負う辛いシーズンになるかもしれない。

2013/14シーズンは、衝撃的なニュースで幕を開けた。20年にわたりフランクフルトのゴールを守ったベテランGKニコロフ(39)の退団だ。米国で現役を体験したいという夢をかなえるため、自身の希望で米MLSのフィラデルフィアに移籍した。手の骨折で戦列を離れていた正GKトラップ(23)が復帰したため、戦力への直接的な影響は少ないが、大黒柱ともいえる存在が急きょ抜けることによる精神的なダメージは大きい。

「層を厚く」と補強



ヒュープナー・スポーツディレクターとフェー監督は今夏、選手流出を最小限に抑え、層を厚くすることに重点を置いた。ウォルフスブルクから復帰のルスは、アンデルソン、サンブラーノに並びセンターバック(CB)定位置の有力候補。フライブルクから加入のMFフルームもCBもこなせる選手だ。

同じくフライブルクから加入し、様々な位置でプレーできる器用なMFローゼンタールは、左の乾、右のアイクナーの両攻撃的MFに代わる存在だ。FWではホセルとラキッチが定位置を争っている。

中盤の要であるシュベークラー、ローデの両者に加え、得点力のあるマイヤーは新シーズンも主軸となるだろう。シュレックは右サイドでMF、SBの両ポジションをこなす。現時点ではアイクナー、SBユングが一歩リードするが、入れ替わりが起こる可能性もある。

フランクフルトは開幕前から大盛り上がり



これほどの選手層の厚さは、欧州リーグ(EL)で本戦に出場することになれば当然必要だ。一つ誤算があったとしたら、それはMFステンデラの右ひざ前十字じん帯損傷だろう。昨季ブンデスリーガデビューを果たした17歳は、新シーズンは開幕から活躍が期待されたが、全治6か月の診断を受けている。

開幕からの4試合は、ヘルタ(アウェー)、バイエルン(ホーム)、ブラウンシュバイク(アウェー)、ドルトムント(ホーム)と昇格組や昨季欧州チャンピオンズリーグの優勝、準優勝者との対戦という、手ごわい相手が続く。

ブルッフハーゲンCEOは目標に「1部定着」を据える。今季すでに販売された年間指定席は2万6000と、サポーターも開幕前から大きな盛り上がりをみせている。この期待を力に、チームは昨季のような旋風を起こせるだろうか。

トビアス・シェヒター (Tobias Schächter)

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