ブンデスリーガ2部今季みどころ

2012/13シーズンを3位で終えたカイザースラウテルンは1部との入れ替え戦出場というチャンスをつかみながらも、1部16位のホッフェンハイムに屈し昇格を逃した。第2戦の行われた本拠地フリッツ・ワルター・シュターディオンでは、1シーズンでのブンデスリーガ復帰の希望が崩れ去った後も、健闘したチームへとサポーターから大きな拍手が送られた。だが目標達成の直前で挫折した選手の失望感が、それでぬぐい去られるはずもなかった。

1年を振り返れば、入れ替え戦でこそ惜しい戦いをしたものの、そこに至る過程は決して平たんではなかった。調子の波が激しく、時としてピッチ上での不和さえ露呈したチームは、第1目標に据えられていた自動昇格を逃した。

期待と失望の入り混じったシーズンを経て、ファンの要望に応えるべく、チームは来夏のブンデスリーガ昇格を目指し再スタートを切る。攻撃陣に競争が欠けていたという昨季の教訓から、複数の選手が強化された。昨季イドリスーは17得点、ブンヤクは13得点と、両FWは大いにチームに貢献したが、攻撃的MFの決定力には物足りなさがあった。

中盤での競争活発化



昨季まで司令塔として攻撃の起点となったMFバウムヨハンのヘルタ移籍によって、クラブには戦力補充という課題がのしかかった。フォーダ監督とクンツCEOが最も期待をかけるのは、ノルウェー代表のMFイェンセンとフィンランド代表のMFリングの新戦力2人。負傷で長期離脱していたカールとアルシの両MFが復帰すれば、中盤のレギュラー争いはさらに激しくなる。ここにMFツェルナーとシュトゥットガルトから期限付きで獲得した有望株シュテーガーが参加する。中盤で定位置が確実なのはボランチのボリシュクくらいだ。

守備陣は昨季と変わらないメンバーで構成されるだろう。ゴールを守るのはGKジッペル、4バックは右からディック、トレホン、シムーネクもしくはクリス、そして左SBレーベが相手攻撃陣の前に立ちはだかる。

「目標は1部昇格」



ポジション競争が激しいのは中盤だけではない。アイントラハト・フランクフルトから加入した万能タイプのMFマトムールと、昨季までFSVフランクフルトでプレーし、左サイドで持ち前のスピードを発揮するMFガウスは、ウィングの定位置を確保するべく猛アピールを続けている。さらに、FWツォラー(元オスナブリュック)、FWオーシャン(元アイントラハト・フランクフルト)の加入で、攻撃のバリエーションは格段に増した。とりわけオーシャンは、昨季でこそ先発に定着できなかったが、フュルトを1部昇格へ導いた2011/12シーズンで果たしたような起爆剤としての役割が期待されている。

「競争を活性化するのに加え、早い段階でプレッシャーをかけるスタイルへと戦術変更も進めたい」と話すのは、選手時代はカイザースラウテルンにも所属し活躍した元ドイツ代表FWのクンツCEO。期待の新戦力オーシャンも「目標は1部昇格」と意気込む。ケルン、デュッセルドルフ、1860ミュンヘン、ザンクト・パウリ、フュルト、ボーフムと昨季にもまして強力なライバルがひしめく2013/14シーズンのブンデスリーガ2部だが、4度のブンデスリーガ優勝経験を持つカイザースラウテルンはファンを含めクラブが一丸となって1部昇格を目指す。

トビアス・シェヒター (Tobias Schächter)