ブンデスリーガ2部今季みどころ

FSVフランクフルトが、以前とは異なる見方をされているのは明らかで、ベノ・メールマン監督も承知している。昨季を2部ではクラブ史上最高の成績で終えたことで、他クラブが以前よりも厳しくライバル視するようになったのだ。4位という最終順位だけでなく、1部との入れ替え戦に出場できる3位の座を最終節まで争ったことも、このクラブへのリスペクトが高まった理由だ。

昨季は試合の勝ち方も印象的だった。しかしチームマネジャーのウーベ・シュテーファー氏と監督にとって、高い目標は視野にない。今季「最も大切なのは、確実に2部に残留すること」だという。

人員再編は通常のこと


FSVのトップチームの人件費は少なく、2部クラブとしては下のほうに位置し、さらにフランクフルトでは同じ市内にあるブンデスリーガのアイントラハトが断トツのナンバー1と認識されている。それでも昨季の好成績のおかげで、FSVが以前持っていた「弱小クラブ」のイメージはなくなった。トップレベルの選手は上のクラブにすぐ引き抜かれるため、FSVではいい選手を留めておくことができないが、ここ数年の継続的な成長は安定性につながっている。

昨季終了後も、チームの中心だった選手が何人か退団した。MFヤニック・シュタークは1860ミュンヘンへ、ウィングのマーセル・ガウスはカイザースラウテルンへ移籍。しかし人員的再編はFSVでは通常のことだ。過去何年も、クラブはいい選手の抜けた穴を常に埋めることができてきた。今回も補強はうまくいくだろう。始動日にはシュテーファー氏は「そんなに悪くないチームだ」と語っていた。

期待背負うエップシュタインとカウコ


左サイドにはガウスの代役として、デニス・エップシュタインを獲得した。ケルン生まれの27歳はギリシャ1部リーグで数シーズンプレーし、ドイツに復帰。シュタークの代わりに中盤で指揮を執るフィンランド代表ヨニ・カウコ(22)は、FCラハティで100試合以上の出場経験を誇る。攻撃では昨季11得点のエドモンド・カプラーニが引き続きレギュラーの座を確保。攻撃陣の補強としては、昨季はメンヘングラートバッハから期限付きで在籍していたマシュー・レッキーが完全移籍した。

今季も、GKパトリック・クラント、主将でセンターバックのビヨン・シュリッケ、MFカプラーニという強固なセンターラインを構成することができる。ザファー・イェーレンが負傷から復帰すれば中盤の質はさらに高まるが、アキレス腱を痛めて始動日は練習を欠席した。

チームは開幕戦で昇格チームのカールスルーエを本拠で下し、昨季の勢いをそのまま保持したい。仮に可能だとしても、「確実な残留」よりも多くのことを声高に要求することは、メールマン監督はしないだろう。

トビアス・シェヒター(Tobias Schächter)