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MFベンヤミン・ケーラー(右)の加入で定位置争いが激しくなるのは必至(©Imago)
MFベンヤミン・ケーラー(右)の加入で定位置争いが激しくなるのは必至(©Imago)

過去2年の成功を土台に

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ブンデスリーガ2部今季みどころ

好成績を残した過去2年を土台に

これまでウニオン・ベルリンでは「1部昇格」という言葉は禁句とされてきた。これについては、「表向き」にはいまでも変わりない。しかし、2年連続でブンデスリーガ2部の7位という好成績を残したことにより、チーム内部では昇格に対する願望が芽生え始めている。

クラブ外部にも同じことが言える。ここ数年で2部の勢力図が変わり、クラブ外部でもウニオン・ベルリンのポテンシャルを見直す機運が高まったからだ。昨季開幕前には1部昇格のダークホースとも言われた。実際にはこの期待に沿った結果にはならなかったが、ウニオン・ベルリンの上位進出を予想する人が増えていることは確かだ。



2012/13シーズンは、5位から7位という野心的な目標が据えられていた。これは2011/12シーズンでの7位という成績を基に導き出されたものだ。5位から7位という目標の設定はさらに「ひょっとすると昇格圏の3位も可能ではないか」という期待を生んだ。実際、2012/13シーズンは第20節、第21節に4位まで上昇するなど、昇格が現実味を帯びた時期もあった。その後3試合続けて勝ち点3が取れず、第25節の勝利で一息ついたのも束の間、第26節からは4試合にわたって勝ち星から遠のき、順位を下げた。それでも最終的には前季と同じ7位に終わり、ある程度満足のいく結果を残した。

好成績を残した過去2シーズンを土台に、新シーズンで上位進出を実現するための準備は着々と進んでいる。メンツ、ゲーラートら先発に定着できなかった選手を大胆に放出し、一方でDFシェーンハイムを獲得、期限付きで在籍していたDFプンチェクとも完全移籍の契約を結んだ。さらに、DFエギマンを筆頭に頼もしいベテラン選手の加入も続々と成立させた。2010年W杯南アフリカ大会のスイス代表だったエギマンは、現在32歳。ハノーファーとカールスルーエでブンデスリーガ126試合、ブンデスリーガ2部で143試合の出場経験を持つのみならず、欧州リーグにおいても16試合でプレーした。

複数のベテランが新加入



同じく新加入のケーラーは中盤のあらゆるポジションをこなすオールラウンダーで、コトブス、アイントラハト・フランクフルト、ヘルタ、デュイスブルクで1部・2部の延べ260試合に出場という経験豊富な選手だ。

早い段階で確定していたのは、MFダウシュのアーレンからの加入。デュイスブルクから引き抜かれたブレンディとともにウニオン・ベルリンの攻撃強化という使命を負っている。新シーズンは、こうした複数のベテランを頼りに、昨季の初めと終わりに陥ったような不調の波から一刻も早く抜け出す作戦だ。

今夏、Aユース(U19)とBユース(U17)がブンデスリーガに昇格することで分かるように、下部組織における育成も成果を上げている。昨年トップチーム入りを果たしたクイーリング、ヨーペクに引き続き、今年もゼイヌラウ、コッホという将来有望な若手が上がってきた。

「目標は1部昇格」



クラブ幹部は認めようとはしないが、このメンバーなら昇格争いに食い込むことが出来るだろう。そのため昇格を目標に据えることは、なんら不思議なことではない。実際に、選手の中にはこれまで禁句とされていた「昇格」を口に出す者も出始めている。例えば、エズベクはベルリーナー・モーゲンポスト紙に「来年はまったく新しい目標を掲げている。昇格というね」と明言している。ブレンディも「ウニオンは上位進出という野心を持っている。自分としても28歳になって、次のステップへ進みたい」と同じ考えだ。ケーラーも「多くのことが考えられる。(今夏の)ブラウンシュバイクの昇格も、誰も予想していなかったし」と話す。ウニオン・ベルリン内部での昇格への希望は確実に膨らんでいる。

アンドレ・アンチュエロ (Andre Anchuelo)