ブンデスリーガ2部今季見どころ

またもやボーフムにとって「再出発を図る」シーズンが待ち受けている。15人の選手が移籍し、シーズン開幕までにはおそらくほぼ同数の新顔がそろうだろう。しかしチームの雰囲気は懐疑的でもあきらめムードでもなく、まったく逆だ。ペーター・ノイルーラー監督を迎えたことで、ボーフムは楽しさと自信を取り戻した。

ことし4月に監督に就任し、降格危機からチームを救ったノイルーラー監督はさらに昨季終盤の数週間、長いこと失われていたサッカーへの情熱を再燃させた。ボーフムの街とクラブが一体となった感情が湧き上がり、ファンとチームは再び輝いた。

「長い間、この感情はなくなっていた。しかし昨季の最後に再び呼び起こすことができたんだ」。ノイルーラー監督は満足気にそう振り返る。「この結束した気持ちを新シーズンへそのまま持っていくことが、まず第一の目標」。

守備陣は変わらず、ゴレツカ移籍は大きな穴


監督自身、将来的にボーフムで残留よりさらに上を目指すことは隠し立てはしていない。1部昇格は予定に入っている。しかし、あくまでも目先の目標ではない。チームの潜在能力を認めているが、まずは堅実な基礎を築くことを視野に入れ「今シーズン、うちの目標は決して降格圏内に位置しないこと」と、堅実に語っている。

開幕前のメンバー状況も、確固たる目標設定をするためにはまだ疑問が残る。多数の移籍のため、ピッチ上での新たなチーム作りが必要とされる。唯一、ディフェンス陣だけは大部分をすでに信頼ある面々で構成できる。守護神アンドレアス・ルーテに加え、マーセル・マルトリッツ、ホルマー・エイヨルフソン、ヨナス・アキスタパーチェ、ルーカス・ジンケビッツら、昨季の中心選手がそろっている。また残留争いで大きな役割を果たしたベテランのスラボ・フライヤーもあと1年チームに残ることが決まっている。

それに対して、まったく新しいメンバーとなるのは守備的MFだ。昨季はレオン・ゴレツカとクリストフ・クラーマーの2人がダブルボランチとして、2部で最年少にもかかわらず最高のコンビプレーを演出した。この両選手の抜けた穴は大きく、クラブや監督を特に悩ませている。18歳のゴレツカは、ドイツサッカー界における最高の才能の持ち主の1人というだけでなく、ボーフム出身で2001年から同クラブのユニフォームを着ていた生粋の地元選手だった。クラーマーもまた、ノイルーラー監督ができれば手元においておきたかった選手だ。しかし期限付きでボーフムに所属していたクラーマーの成長に、チームがもたらした影響は少なかった。

経験豊富な新加入選手と3人の若きスター選手


常に信頼のおける模範的選手であったクリストフ・ダブロスキは、35歳で引退を決めたこともあり、中盤は完全に一新される。レギュラーの座に近い位置にいるのは、ボーフムで次のステップを目指す新加入のフロリアン・ユングビルト(24)とデニー・ラッツァ(23)。監督によれば「若くとも中心選手になれるポテンシャルがある」2人だ。

基本的にはゴレツカ、クラーマー、デディッチ、シャトコフスキらの穴を、ベテランの経験と若い選手の配合によって埋めようと試みている。今夏から新たに加わったクリスティアン・ティファートとハイコ・ブッチャーは、2人合わせてリーグ戦310試合に出場している。フェリックス・バスティアンスは単なるベテランとしてではなく、真のボーフムっ子として古巣へ帰ってきた。そしてリヒャルト・ズクーターパスーはまだ23歳だが、すでに経験豊富で有名選手のカテゴリーに属する。昨季はグラーツ(オーストリア)で活躍した。運動能力も技術も高いものを誇るFWで、前線での攻撃にアクセントを加える活躍が求められている。

ノイルーラー監督が期待を寄せるのは、ファビアン・ホルトハウス(18)、ヤン・ジャムラー(18)、ジョエル・ラインホルツ(19)といった、今後プロチームに加わる下部組織出身選手たちだ。監督は大きな才能と将来性を見込んでいるが、ブンデスリーガ2部では慎重に出場させていきたいと考えている。「彼らにはかなりの能力があるが、チームの一部として組み込まれていかなくてはならない。それが良く機能し位置づけられたチームなら最高」と説明している。

「『早すぎた昇格』ほどバカな文句はない」


これらの予定が実現可能かどうかは、シーズン開幕に示されるだろう。始めの数試合で好成績を収めれば、ボーフムは勢いに乗ることができる。「再び競争能力のあるチームを作り、感動を呼び起こしたい」と話すのはスポーツディレクターのクリスティアン・ホッホシュテッター氏。

ファンと選手たちによるチームワークが何を可能にするかは、昨季終盤にはっきりと示された。もしかしたら今度は、2部で昇格争いをするようなサプライズチームへと変異を遂げるかもしれない。ノイルーラー監督は「もちろん、そうなれば喜んで昇格争いに参戦する。『昇格が早すぎた』という文句ほどバカなものはないからね」とその胸の内を明かしている。

ディートマー・ノルテ (Dietmar Nolte)

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