ブンデスリーガ2部今季みどころ

昨季、17位という結果に終わり、一度は3部降格が確定したザントハウゼン。2部を11位で終えたデュイスブルクに対し、財政問題から今季の2部に所属するライセンスが与えられなかったため、代わりに2部に残留できるという幸運な結果となった。残留の知らせが舞い込んだ6月10日を、マハマイヤー会長も「宝くじで大当たりするよりも稀なこと」と振り返る。選手層の薄さから不甲斐ない1シーズンを終えたことで誰もが失望していた矢先の吉報だった。

2部でのシーズンへ向け路線変更


思いがけず残留が決まったため、クラブ首脳はすぐさま路線変更に乗り出した。「ただちに補強に取りかからねば」と先陣を切ったのはショークCEO。シュワーツ新監督と3部での新シーズンに向けて準備を進めていたが、他クラブの下部組織で開花の時を待つ、可能性を秘めた若手選手の獲得に着手する。

結果、ヒュープナー(元ドルトムントU23)、ライス(元フライブルク)、シュティーフラー(元ザールブリュッケン)、リンスマイヤー(元カイザースラウテルン)ら、将来有望な面々だ。おそらく新加入選手は、開幕直後は補佐役に回るだろう。その中からシュワーツ監督の信頼を勝ち得る選手も出てくるだろうが、それでもアーレンとの開幕戦ではベテラン中心の布陣が予想される。カールスルーエから復帰するブルーム、カイザースラウテルン2軍およびウォルフスブルクACで経験を積んできたクナラーは、チームの主軸として活躍が期待される。

若手とベテランの調和


上記の若手に加え、ティーデ(元アウクスブルク)、キスター(元アーレン)、クロビッツ(元ラピド・ウィーン)の移籍も決まった。特に、30歳の守備的MFクロビッツは、昨季不安定だった攻守の切り替えの要として機能するだろう。ショークCEOは「クロビッツのような経験豊富な選手が獲得できてうれしい。これで若手の新加入選手とのバランスが上手くとれたと思う」と自慢げに自身の進めた補強を振り返る。さらに、U20ドイツ代表のツィマーマン(メンヘングラートバッハから期限付き移籍)は、昨季フュルトでブンデスリーガ15試合に出場し、1ゴールを決めた有望株だ。当初、デュイスブルク行きが決まっていたシャウアーテも、ザントハウゼンに残留することとなった。

シュワーツ氏は、ザントハウゼンでは新監督ながら、カイザースラウテルンのユースを受け持っていた時期にクナラーやリンスマイヤーを指導しており、すでに選手数人の特性を熟知している。また、「(若手選手のミスは)成長段階においては当たり前」と言い、元ユース指導者ならではの辛抱強さを兼ね備えている。若手の成長にクラブの運命がかかっていると言っても過言ではない状況下では、まさに適任者だ。「2度目のチャンスを与えられたからには、それを生かさないわけにはいかない」と、シュワーツ監督はブンデスリーガ2部の開幕を心待ちにしてる。

クリストフ・ルーフ (Christoph Ruf)

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