2000/01シーズン以来12年ぶりの戴冠

欧州チャンピオンズリーグ(CL)は5月25日、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで決勝戦が行われた。CL史上初となる決勝におけるドイツ勢対決は、バイエルンドルトムントを2-1で下した。



ドルトムント 1-2 バイエルン


立ち上がり主導権を握ったのはドルトムント。中盤からの積極的なプレスでバイエルンにビルドアップを許さない。リズムをつかめないバイエルンに対し、ドルトムントは素早い攻撃から次々とチャンスを作り出す。14分にFW、15分にMF、22分にはMFがシュートを放つが、いずれもGKがファインセーブでチームを救う。

攻撃の糸口をつかめなかったバイエルンだが、26分にようやく初シュート。DFのセンタリングをFWがヘディングで合わせたが、GKが好セーブを見せた。30分、MFのパスからMFがフリーで抜け出したが、バイデンフェラーがファインセーブ。徐々にボールを回せるようになったバイエルンは、43分にロッベンがペナルティエリア内でシュートチャンスをつかむが、ここでもバイデンフェラーが体を張ってゴールを守った。結局、前半は両チーム無得点のまま終える。

後半、互角の展開が続いていたが、60分にバイエルンが均衡を破る。リベリのパスで抜け出したロッベンの折り返しをマンツキッチが押し込んだ。このゴールで流れを引き寄せたかに思われたが、67分にロイスがダンテに倒されてPKを獲得する。このPKをMFがきっちりと決め、試合を振り出しに戻す。

バイエルンは気落ちすることなく、その後もドルトムントゴールに迫る。71分、ミュラーがGKをかわして無人のゴールにシュートするが、必死に戻ったDFがぎりぎりのところでクリア。76分、アラバの強烈なミドルシュートもゴールには結びつかない。87分、ラームの折り返しを受けたシュバインシュタイガーのシュートが枠内に飛ぶが、バイデンフェラーがしっかりと反応。このまま延長戦に突入かと思われた89分、リベリのパスを受けたロッベンがドリブルで切り込み、バイデンフェラーの逆をつくシュートで勝ち越し点を奪った。ロスタイム3分を集中して守り切ったバイエルンが念願の優勝杯を手にした。

決勝ゴールを決めたロッベンは「難しい試合だった。両チームにチャンスがあった。自分たちがしたことにまだ実感がない。今は気持ちが高ぶっている。とにかく信じられないよ」と興奮気味に試合を振り返った。ハインケス監督は「前半、確かに上手くいかないところがあった。ハーフタイムにその辺りを修正し、後半は我々の方が良いサッカーをすることができた。11人の選手だけではなく、チーム全体に素晴らしいハーモニーがあった」とチーム一丸となっての成功を強調した。

ドルトムントのクロップ監督は「試合は互角の展開だったと思う。前半、我々にいいチャンスがあった。バイデンフェラーも好セーブを見せてくれた。私にとって大事なのは、今日、自分たちがいい試合をしたということだ。結果は変えられない。受け入れるよ。ユップ(ハインケス)とバイエルンにおめでとうと言いたい」と勝者を称えていた。

ブンデスリーガ公式サイト日本語版が、25日の試合開始1時間前まで実施したユーザー投票では、62パーセントがバイエルン勝利を、38パーセントがドルトムント勝利を予想していた。