得点王争いにも注目

ブンデスリーガ第33節は5月11日、シュトゥットガルト対シャルケ、デュッセルドルフ対ニュルンベルク、ブレーメン対フランクフルトのほか、各地で下記の6試合がいっせいに行われる。いずれもキックオフはドイツ時間の15時30分となる。

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レーバークーゼン 対 ハノーファー


日本代表MF細貝萌レーバークーゼンは、本拠地に日本代表DF酒井宏樹が所属するハノーファーを迎える。この試合で注目が集まるのは、何といっても前節で今季23ゴール目を決め、クラブ記録を更新したFW キースリング 。ホームの観客の声援を受けてこの試合でもゴールを挙げ、し烈な得点王争いを繰り広げるドルトムントのFWレバンドフスキを一歩リードできるか。ホームで行われた直近のハノーファー戦では、失点を許さず5連勝中のレーバークーゼン(通算12-0)。この試合でも無失点で勝利を収めるとなれば、リーグ新記録となる。ここ3連勝(いずれも無失点)中と波に乗っているだけに、十分可能性があると思われる。

また今節でMFロルフェスとMFカストロが起用された場合、ともに通算300回目の公式戦出場を果たすことになる。先日契約延長が発表されたカストロは、今季6ゴールと自己記録を更新しているものの、後半戦ではまだ得点がない。しかし、最後にゴールを挙げたのは、敵地のハノーファー戦。今回は先発出場はないと見られているが、途中から投入されるかどうか気になるところ。細貝もこの試合ではベンチ入りとなる見込み。

一方のハノーファーは、長期にわたって離脱していたMFアンドレアセンとDFフェリペの復帰が発表されているものの、主力5選手の欠場が確定。スロムカ監督も、「今シーズンはとにかくけが人に悩ませ続けられている」と頭を抱えている。前節のフュルト戦ではフル出場となった酒井は、今回も先発起用の予定だ。



ウォルフスブルク 対 ドルトムント


日本代表MF長谷部誠が所属するウォルフスブルクは、ホームでドルトムントと対戦する。前節のハンブルガーSV戦では長谷部の同点弾で引き分けに持ち込み、8試合連続で無敗(3勝5分)としているウォルフスブルク。すでにEL出場権は逃してしまったが、本拠地で3連敗中(1-3、0-3、1-3)と分の悪いドルトムント相手に奮戦し、来シーズンにつなげたいところ。今季前半戦では運も味方につけ、敵地で前季王者を3-2で下いるだけに、不可能な話ではない。今節でも先発起用が見込まれる長谷部のほか、ともに今シーズン通算9得点のMF ディエゴ、FW オリッチの奮起が期待される。

対するドルトムント側では、やはり得点ランキング首位タイのFWレバンドフスキに注目が集まる。欧州チャンピオンズリーグ決勝出場の影響などもあり、第30節のマインツ戦以来無得点に終わっており、レーバークーゼンのキースリングに通算23点で並ばれている。CLでも大活躍のレバンドフスキだけに、体力面がやや気になるところ。また、先日契約延長が発表された守護神バイデンフェラー、前節のバイエルン戦後に負傷していないことが明らかになったMFギュンドアンら、主力選手がそろって起用される模様。すでにリーグ2位の座を固め、CL決勝進出も決めているドルトムントだが、特に選手を温存してこないと思われる。



バイエルン 対 アウクスブルク


バイエルンはCL決勝の前哨戦ともいわれた前節ドルトムント戦で引き分け、リーグ戦での連勝記録が14でストップ。しかし、これは主力を大幅に温存しての結果であり、今回再びベストメンバーがピッチに送り出されることになれば、残留争いをする下位アウクスブルクに対する勝利は堅いだろう。なお、この試合で1得点でも決めることができれば、バイエルン自身が保持する36試合連続得点というブンデスリーガ記録に並ぶこととなる。

一方のアウクスブルクは獲得勝ち点数が9にとどまった前半戦とは対照的に、後半戦では勝ち点21を稼ぐ巻き返しをみせ、1部残留の可能性を広げてきた。しかし、ここ6試合では4敗を喫しており、もう一歩のところで降格圏から抜け出せずにいる。前節フライブルク戦でも引き分け以上で、15位浮上が実現する絶好のチャンスを迎えていたが、0-2であえなく敗戦し、2部との入れ替え戦に回る16位にとどまった。勝ち点差2で迫っている17位ホッフェンハイムの一発逆転もありえるだけに、残りの2試合では何としても勝ち点が欲しいところ。しかし、今季ここまでリーグ戦27勝1敗4分の王者が対戦相手では、圧倒的に不利な状況にあることは否めない。



ホッフェンハイム 対 ハンブルガーSV


日本代表MF宇佐美貴史が所属するホッフェンハイムは前節ブレーメン戦で一時は2点リードを許すも、終盤に脅威の追い上げをみせ、2-2での引き分けに持ち込んだ。2点はいずれもFWシップロックが決めたもので、同選手の89分に1得点という得点間隔は、得点王争いをするレバンドフスキ(ドルトムント)、キースリング(レーバークーゼン)、マンツキッチ(バイエルン)を上回っている。現在17位と自動降格が決まる苦しい位置にあるが、16位アウクスブルク、15位デュッセルドルフとの勝ち点差は2と小さく、残り2試合での逆転は十分に可能だ。第28節から指揮を取るギスドル監督は、就任からの5試合で勝ち点8を獲得し、すでに前任のクアツ氏が10試合で手にした勝ち点数に並んでいる。さらにホームでは2連勝中とチームは勢いに乗っている。生き残りを懸けて勝ち点3をつかみたい。

一方のハンブルガーSVはし烈なEL出場権争いの渦中にある。前節でウォルフスブルクと引き分けたことで、状況は苦しくなったが、まだ6位フライブルクとの勝ち点差は3と挽回が可能だ。アウェーにおける対ホッフェンハイムでは過去4戦で3敗1分と大きく負け越しているだけに、今回も厳しい戦いになることが予想される。



マインツ 対 メンヘングラートバッハ


マインツは7試合連続で勝ち星に見放されている。ホームでは、8試合中6勝を挙げた前半戦と打って変わり、2013年に入ってからはわずか1勝にとどまっている。さらに対メンヘングラートバッハでは無得点の3連敗中と相性が悪い。前節でMFミュラーが2得点を挙げ、エースFWソロイの不在という暗いチーム状況に光をもたらした。

一方のメンヘングラートバッハは来季のEL出場権を獲得するためには、残りの2試合で連勝することが絶対条件となっている。だが、今季は一度も連勝できておらず、今回それが実現する可能性は低いだろう。それでも今季をいい形で締めくくるために、現在の連敗という悪い雰囲気を打破しておきたい。その意味で直近3試合で下しているマインツは絶好の相手といえる。



フュルト 対 フライブルク


フュルトはこれまでホーム16戦を終え、12敗4分という成績で未だに勝利なし。今回のフライブルク戦でも白星が挙げられない場合は、1シーズンを通してホーム未勝利となり、ブンデスリーガ史上初という汚名を着せられることになる。チーム合計で24得点という低い攻撃力が勝てない原因の一つだ。2部への降格が確定してからの初試合となった前節では、シュトゥットガルトを下している。吹っ切れたチーム特有の強さで今回も下克上があるかもしれない。

フライブルクは現在6位で、EL出場権の獲得を固めつつある。今節で勝ち点3を獲得することができれば、勝ち点差3で追う7位ハンブルガーSVの逆転はほぼ不可能になる。さらに、シャルケがシュトゥットガルト相手に勝ち点を取りこぼすようなことになれば、最終節の直接対決の結果次第でCL出場も可能となる。アウェーでは直近の公式戦6試合でわずかに2勝と振るわないが、最下位を相手に確実に勝利したい。