「シリーズはいつか終わる」

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クリストフ・ダウム氏インタビュー

【ミュンヘン発・bundesliga.de編集部】 クリストフ・ダウム氏は、監督としてドイツ、オーストリアそしてトルコ王者になった。2008年にはFCケルンを率いてブンデスリーガへと舞い戻った。際立ったモチベーターであり、ユップ・ハインケスそしてユルゲン・クロップの両監督をよく知る人物でもある。

bundesliga.deとのインタビューで、ダウム氏は第32節のトップゲーム(土曜日18時キックオフ)と25日に行われる欧州チャンピオンズリーグ(CL)について語った。



bundesliga.de 今週末に行われるブンデスリーガのトップゲーム、ドルトムント対バイエルンですが、この両チームが数日前にCL決勝進出を決めた後では、国際的な視点からの重要性はいかがなものでしょう?

ダウム氏 外国におけるブンデスリーガのマーケティングは、ここ数年で一般的にはどんどんよくなっています。DFL(ドイツサッカーリーグ)は素晴らしいマーケティング・コンセプトを通じて成功を導き出しました。ドルトムントとバイエルン、この2つのチームの今季CLでの成功によって、間違いなくさらに向上するでしょう。外国でのブンデスリーガへの関心はどんどん高まっています。特にトップクラブ同士の試合には、かなりの重要性があります。たとえば、レーバークーゼンでプレーした多くの南米系選手によって、南米でのこのクラブへの興味は非常に大きくなりました。

bundesliga.de 両チームが今週末、ベストメンバーで試合に臨むと思いますか? もしくはトップゲームにも関わらずローテーションするのでしょうか。3週間後のCL決勝を考慮に入れると、この試合にはどんな意味があるのでしょう。

ダウム氏 たとえバイエルンがすでに優勝を決め、ドルトムントの2位も確定していても、ブンデスリーガには親善試合はありません。どちらのチームもファンとスポンサーに対して、義務があります。もちろん、3週間後の試合はとても大きな意味を持っています。しかし両チームとも、情熱と真剣さをもって試合に臨むでしょう。バイエルンが自主的に勝ち点を差し出すためにドルトムントへ行くとは思えません。その一方で、ドルトムントは確実にバイエルンを倒すのは可能であると示したいでしょうし、そのために試合を行うと思います。それに、シリーズはいつかは終わります。ドルトムントでこの土曜、バイエルンにそれが起こるかもしれません。

bundesliga.de お互いに戦術的な面で驚かせることは可能だと思いますか? それとも、そのためには互いをよく知りすぎていますか?

ダウム氏 ドルトムントとバイエルンはどちらも、ユルゲン・クロップとユップ・ハインケスによる明確な方針のもとチームが成り立っています。何らかのポジション変更や、選手に違った試合運びをさせることは意味があると思います。今季これまでの成功や試合ぶりからは、何かを変える理由がありません。もちろん、ローテーションを行った場合は、各ポジションに対して違った解釈が出てきます。たとえば、マリオ・マンツキッチとマリオ・ゴメスのどちらががバイエルンの1トップを務めるかで変わってきます。しかし全体的にはサプライズはあまり期待できないでしょう。

bundesliga.de 有名なモチベーターとしては、どうやって両チームにこの試合へ意識を向けさせますか?

ダウム氏 アドバイスはだれも必要としません。ユルゲン・クロップとユップ・ハインケスは、こういった試合に対して正しい言葉を選ぶに十分な経験があります。しかし完全にこの試合に集中し、全力を尽くすことが大切です。私なら、一人ひとりの選手をこの試合での課題に集中させます。

聞き手 マークス・ビットブーシュ(Markus Wittbusch)