内外メディアのドルトムント評

【ミュンヘン発・bundesliga.de編集部】 欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝でボルシア・ドルトムントはレアル・マドリードを2戦合計4-3で下し、決勝進出を決めた。各国の新聞の反応を集めた。

スペイン


マルカ紙 「All you need is Klopp(オール・ユー・ニード・イズ・クロップ)」。クロップ監督がベルナベウ・スタジアム(レアルの本拠地)を占領した。レアル・マドリードは夢のような逆転劇まであと一歩だった。サポーターは一丸となって「そう、レアルならできる」と叫んだ。チームは奇跡を起こすため魂を燃やした。

アス紙 CL決勝よ、アディオス(さようなら)、アディオス、アディオス、アディオス!奇跡が起こらなかったのが奇跡だ。1点目が入ると、信じられないような猛攻が始まった。ドルトムントは決勝進出にふさわしいチームである。

エルムンド・デポルティーボ紙 信じられない場面の連続だった。立ち上がり、ハリケーンのような猛攻だったが3度も絶好のチャンスを外した。ボルシア(・ドルトムント)はDFフメルスと、中盤で正確にリズムを刻む『メトロノーム』ギュンドアンのおかげで、決勝進出した。大逆転劇を夢見ていたレアルだったが、決勝にはあと1ゴール届かなかった。ドルトムントは歴史的な夜を体験し一番乗りで決勝進出を果たした。82分までレアルは決勝から大きく離れていた。だがベンゼマによる1-0から異様な猛攻が始まった。2-0となってからはピッチ上の選手、スタンドのサポーターともに神経をすり減らす決闘となった。

イングランド


ガーディアン紙 ボルシア・ドルトムントがウェンブリー行きを決めた。だがギリギリで。クロップ監督率いるチームは、疾風怒濤の攻撃を耐えしのがなければならなかった。

テレグラフ紙 レアルはスタンディング・オベーションを受けたが、ウェンブリーでの決勝に駒を進めたのは終盤の猛攻に耐えたドルトムントだった。ドイツからマドリードに来たサポーターたちは「ケセラ・セラ。なるようになるのさ。俺達はウェンブリーに行くんだ」と完ぺきな英語で歌っていた。

サン紙 開始15分のレアルの猛攻を乗り切ったあとは、ドルトムントの方が良いチームだった。レアルが決勝へ進めるとは一度も思えなかった。終盤、思いもよらない展開となり、マドリードが希望を持ちだした。猛攻は、3度目の優勝を果たせなかったモウリーニョ監督の痛みを和らげるものにはならなかった。

イタリア


ガゼッタ・デロ・スポルト紙 レアルの誇りだけでは無理で、ボルシア(・ドルトムント)が決勝進出した。チャンピオンズリーグは準決勝で敗退。ホームでモウリーニョ監督のチームは力強いプレーを見せたが、マドリード人の誇りと、ベンゼマとラモスのゴールだけでは、逆転には及ばなかった。

トゥットスポルト紙 「レアル・マドリードの大逆転劇?お断り」とボルシア・ドルトムントは言った。しかし何とも神経をすり減らす試合だった。魔法のような夜を、というモウリーニョ監督とベルナベウの夢は、最後の最後に夢と消えた。第1戦の1-4を逆転できる状況にはなかった。

コリエロ・デッロ・スポルト 紙 モウリーニョ監督は決勝を逃した。同監督の率いるレアル・マドリードは第2戦を2-0で勝利したが、決勝進出にはあと一歩及ばなかった。

ドイツのサッカー記者の記事から


ギュンター・ボアク記者(SID通信) サッカーを愛する者でこの試合を現地で観戦した者なら、その誰にとっても偉大な出来事だったといえよう。ボルシア・ドルトムントには『普通の』試合はできないようにすら思える。今季のCLで成し遂げてきたことは、言葉で表せない。

ディアク・クランペ記者(ルーア・ナハリヒテン紙) 完全にとりこになった。純粋にドラマティックで、記憶に残すべき夜となった。(国内リーグで2連覇した)あの昨季、一昨季を経験したあとでも、まさか(今季のCL決勝進出という)こんなことが可能になるとは思っていなかった。ボルシア・ドルトムントは、立ち上がりの20分間をしのいだ後はとてもよくやり、ゲームをコントロールした。 その後は、あの終盤のように押し込まれる時間帯がまた来るようには見えなかった。あそこで試合が終了していなかったら、(合計スコアで)逆転されたかもしれなかった。

フレディー・レッケンハウス記者(南ドイツ新聞) 今回は逆だが、(ドルトムントが本拠地で大逆転劇を演じた)マラガ戦の二の舞にならなくてよかった。BVBがプレー面でも闘争心の面でもすでにレアル・マドリード、バルセロナ、バイエルンのレベルにあることに慣れなければならない。チーム自身もそれを悟らなければならない。