乾のフランクフルトは大前のデュッセルドルフと対戦

ブンデスリーガ第32節2日目は5月4日、ともに欧州チャンピオンズリーグ決勝進出を果たしたドルトムントとバイエルンが対決するほか、各地で5試合が行われる。

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フランクフルト 対 デュッセルドルフ


日本代表FW乾貴士が所属するフランクフルトは本拠に、MF大前元紀が所属するデュッセルドルフを迎える。前節マインツとのダービーを0-0で引き分けたフランクフルトは、後半戦ここまで14試合でわずかに10ゴール(リーグ最下位)と得点力不足に苦しんでいる。来季でのCLおよびEL出場権をめぐる争いは、1つの取りこぼしが大打撃となる得るほどの接戦となっている。下位で苦しむデュッセルドルフとの一戦では勝ち点3の獲得が必須だ。前回の対戦では0-4と完敗しているだけに、リベンジを果たすという意味合いもある。乾は今節も左MFで先発出場が予想されている。前節ではシュートを1本も打てぬまま64分に途中交代しており、この試合にかける思いは強いはずだ。第27節フュルト戦以来のゴールを狙う。

ただ、主将シュベークラーと守護神トラップが引き続き欠場となるフランクフルトにとって少し気になるのは、これまでトラップの代役をしっかりと埋めていた控えGKニコロフ(直近の2試合で無失点)が、太もものつけねを痛めて本調子ではないという点。それでもフェー監督は、「残り3試合で勝ち点9を獲得できれば、EL出場は確実となるが、勝ち点6でも(出場権獲得の)可能性は高い。だからこそ、デュッセルドルフ戦はでの勝利は特に重要。ここで勝っておけば、ブレーメン戦の結果にかかわらず、自力でのEL出場に向けて大きく前進する」とこの試合の重要性を強調している。

デュッセルドルフは前節ドルトムントとの試合で奮闘したが、欲しかった勝ち点を取ることはできなかった。第22節フュルト戦で勝って以来、9試合連続で勝利から遠のいている。前節を終えた段階で、ついに16位アウクスブルクに勝ち点で並ばれてしまった。またフランクフルトでのアウェー戦では過去21試合で1勝しかしていない。最低でも引き分けで勝ち点1を挙げたいところだろう。大前は第30節ハンブルガーSV戦で足に裂傷を負い、前節を欠場したが、この試合には間に合う見込み。一方、欠場が確定しているのはDFラミレス、MFボリー、DFバログンで、さらにMFランバーツの出場も危ぶまれている状態だ。


ニュルンベルク 対 レーバークーゼン


日本代表MF清武弘嗣とMF金崎夢生の所属するニュルンベルクは本拠に、日本代表MF細貝萌レーバークーゼンを迎える。ニュルンベルクは、現在リーグ3連敗中。前節では主力DFクローゼとDFニルソンが欠場したこともあり、残留を目指して必死のホッフェンハイムに1-2で敗れた。今節ではニルソンが出場停止から先発メンバーに復帰する模様。第20節対メンヘングラートバッハから第28節対マインツまで9試合連続負けなしだった頃の安定感を何とか取り戻したい。前節トップ下でフル出場した清武は今節でも先発起用が予想されている。金崎は前節66分から4戦ぶりとなる出場を果たした。今節は再び、ベンチから出場機会をうかがうことになりそうだ。

この試合を前にウィージンガー監督は、「何としてでも結果を出す必要がある。勝利に対する意思をしっかりと示し、集中力かつ熱意あふれるプレーで素早い対応を見せることが鍵となる。ここ最近の不調から抜け出すために、全力を尽くす」と、冷静に復調を誓った。

レーバークーゼンは前節、ホームでのブレーメン戦で苦しみながらも、しっかりと勝利した。今節勝利すると、4位シャルケとの勝ち点差が7以上となるため、残り2試合を残して来季CL本戦出場権の獲得が決まる。ブレーメン戦で決勝点となるPKを決めたFW キースリング は得点王争いでトップのドルトムントFWレバンドフスキに1点差と迫っている。こちらの活躍にも期待したい。細貝は前節、メンバー入りするも出場機会はなかった。第29節シャルケ戦以来の出場をベンチから待つことになるだろう。

現在3位のレーバークーゼンが優位との見方が大半だが、ヒピエ監督は「ニュルンベルクはスピーディーで攻撃なサッカーが持ち味で、守備もしっかりとしている。簡単な試合にはならない」と対戦相手を警戒している。

シュトゥットガルト 対 フュルト


日本代表DF酒井高徳と同FW岡崎慎司が所属するシュトゥットガルトは本拠にフュルトを迎える。シュトゥットガルトだが、リーグ戦における目標が定めにくい状況にいるようだ。前節アウクスブルクとの試合でも相手の迫力に押され0-3で完敗。6月1日に行われるDFB杯決勝に向けて各選手が猛アピールをしようとしているが、そのためにチームとしての戦い方がなおざりになるようでは本末転倒だ。酒井も試合後に「今日に限っては組織力で負けた」と反省していた。まずは勝っていた時のサッカーを取り戻すことから始めるべきだろう。

酒井は前節も右サイドバックとしてフル出場を果たし、今節でも先発出場が予想されている。岡崎は71分から左MFとして途中出場したが、失点につながるミスをしてしまった。今節でもベンチスタートが濃厚だ。ほかにはFWイビシェビッチ、DFニーダーマイヤーが出場停止で、MFハイナルも欠場の見込み。

ラバディア監督はフュルト戦を前に、「今季も残り3試合。そろそろ来季に視野を向けつつも、(残りの試合で)選手たちは契約延長やレギュラー争いのためにアピールしてくるはずだ」と話し、選手たちがやる気を失うことはないと強調。スポーツディレクターのボビッチ氏も同様に、DFB杯決勝でのポジション争いを理由に挙げている。

フュルトは前節ハノーファーに2-3で敗れ、また同節でアウクスブルクがシュトゥットガルトに3-0で勝利したために勝ち点差は12に広がり、3試合を残して2部降格が決まった。失うものがなくなっただけに、今節では吹っ切れたプレーを見せるかもしれない。


ハノーファー 対 マインツ


日本代表DF酒井宏樹が所属するハノーファーは本拠にマインツを迎える。両チームとも来季EL出場を目標としているが、状況は難しくなってきている。ハノーファーは前節、敵地でのフュルト戦を3-2で勝利した。ホームではここ3試合勝てていないが、EL出場の望みをつなぐためにも、今節は勝たなければならない。スロムカ監督は、前半戦の対マインツを1-2で落としていることから、「この結果をひっくり返したい」とリベンジに燃えている。酒井は前節、右サイドバックでフル出場。FWアブデラウエのゴールの起点となるなど、アピールに成功した。今節でも先発出場する可能性が高い。

マインツは前節フランクフルト戦を0-0で引き分けた。連敗は3で止めたものの、2試合連続の無得点で6試合勝ち星から見放されている。さらに今季13ゴールを決めている主力FWソロイが第30節ドルトムント戦で腰椎を痛め、今季中の復帰は絶望的という痛い状況。辛抱強く戦い、少ないチャンスをしっかりと決めたい。


ブレーメン 対 ホッフェンハイム


MF宇佐美貴史が所属するホッフェンハイムは敵地でブレーメンと対戦する。前節を終えた段階で14位ブレーメンと17位ホッフェンハイムの勝ち点差は5。1部残留を果たすために、どちらもこの試合では勝ち点3を取りにいくだろう。ホッフェンハイムはギスドル新監督就任後の4試合で2勝1敗1分と、調子を上げてきている。しかしアウェーでは、第30節レーバークーゼン戦で0-5と完敗するなど、2勝11敗2分で全チーム中最下位の成績に甘んじている。また、ブレーメンとの戦績も1勝6敗2分と大きく負け越している。早い時間帯にゴールを決め、うまく主導権を握りたいところだ。今期限りでホッフェンハイムから退団することが決まっている宇佐美はベンチ入りしないことが発表されている。

一方のブレーメンは直近10試合で勝ち星がない。前節対ウォルフスブルクも1-3で完敗。しかしホッフェンハイムとの相性は非常にいいだけに、なんとかここで悪い流れを止めたいところだ。